0681安くて美味しいワイン特集~ワインワールドの旅Vol.13




289.シャトー・ラ・クロズリー・デュ・グラン・プジョー1993/1994
290.マルケス・デ・カロ(白)2012
291.マルケス・デ・カロ(赤)2008
292.サンタ・ヘレナ アルパカ シャルドネ・セミヨン2014
293.サンタ・ヘレナ アルパカ カベルネ・メルロ2014
294.グランポレール岡山 マスカット・オブ・アレキサンドリア 薫るブラン2012
295.サントリー 登美の丘2012
296.リースリング(ヒューゲル社)2012
297.クロスター・エバーバッハ シュタインベルガー リースリング2013
298.ウルフ・フラス イエローラベル リースリング2012
299.ヴェラデスト・ヴィニュロンズリザーブ・シャルドネ2009




289.シャトー・ラ・クロズリー・デュ・グラン・プジョー1993/1994
CHATEAU LA CLOSERIE DU GRAND-POUJEAUX


・生産者:G.F.A.LE GRAND-POUJEAUX
・生産国:フランス ボルドー地方 ムーリ・ザン・メドック地区
・輸入者:コルドンヴェール株式会社
・格付け:AOCムーリ・ザン・メドック クリュ・ブルジョワ
・Alc度数:12.5%
・容量:750ml
・価格:3000円


「グラン・プジョー丘の小農園」という意味のワイン。
グラン・クリュの畑以上に密植(ブドウの樹と樹の間が狭いこと)しているとか。
それにより、根がより深く伸び、複雑味豊かな果実が採れるのだという。
1993/1994ともAlc12.5%のフルボトルで、約3000円。


1993年から。


エッジがややガーネットからオレンジ色がかっている、深みのあるルビー色。
液色に輝きがある。
液感は、ややサラリとしている。

香り。
かなり豊か。
グラス内部が、香りで満たされている。
アルコール香。
杉。
カシス。
ブラックチェリー。
青ピーマン。
ブランデーのような、揮発する甘い香り。
赤パプリカ。

味わい。
非常に滑らかなアタック。
直後、ほのかに発酵食品の味、浸け物のニュアンス。
その後、程よい渋味。
甘味は底辺にあり、突出しない。
ボディはミディアムからフルの間ぐらい。

若き溌剌さは感じないが、熟成した老熟感もない。
いまだ力強く、がっしりとした骨格。
余韻は程よく長い、15秒前後。

これは、実に見事だ。
1993年もの(22年もの)にして、この酒質。

1994年。

エッジがややガーネットからオレンジ色がかっている、深みのあるルビー色。
しかし1993よりも、暗い色合い。
液色に輝きがある。
液感は、ややサラリとしている。

香り。
豊か。
グラス内部に香りが溜まっている。
アルコール香。
杉。
カシス。
ブラックチェリー。
青ピーマン。
ブランデーのような、揮発する甘い香り。
赤パプリカ。
そして、木材。
木の枝。
1993に比べて、やや硬い感じ。

味わい。
非常に滑らかなアタック。
直後、ほのかに発酵食品の味、浸け物のニュアンス。
その後、やや強めの渋味。
甘味は底辺にあり、突出しない。
ボディはかなりフルに近い。
木の枝、いや丸太のニュアンス。
濃厚。
重い感じだ。

若き溌剌さは感じないが、熟成した老熟感もない。
いまだ力強く、がっしりとした骨格。
余韻は程よく長い、15秒前後。

これも、実に見事だ。
1994年もの(21年もの)にして、この酒質。
1993年と比べて、ハッキリと違いが分かる。

どう違うか?
1993年のものよりも、「重い」「渋い」「無光沢感がある」のだ。
しかし、1993.1994に共通して感じるものもある。
それは、「杉・カシスの香り」「しっかしりた酒質」「複雑な味わい」「豊かな香り」だ。
さすがはメドックのブルジョワ級。

というか、このシャトーのものは特に秀逸。
「20年の年月を感じさせない」のだ。
これまでに飲んだ「シャトー・モラック1994」
「シャトー・デュ・ルテュー1994」
「シャトー・トロワ・ムーラン1994」
「シャトー・プランティ・ド・リュージャン1994」
よりも、若々しい。


3日目、5日目でも、美味しく飲める。
香りはいくぶん穏やかになり、味わいもあまり重い感じがしなくなった。
しかし、複雑な味わいと「杉・カシスの香り」は未だしっかりと存在していて、飲み飽きない。
飲み疲れない。


「グラン・プジョー丘の小農園」という意味の、このワイン。
実に見事だ。
規模が小さいといっても、それは生産数が少ないので手に入りにくいというだけであって、品質が優れていないというわけではない。
「規模と品質は、比例しないな」
思わずそう言わせてくれる、素晴らしいシャトーだ。


楽天市場さん「シャトー・ラ・クロズリー・デュ・グラン・プジョー 1993」ページ↓

http://item.rakuten.co.jp/daiken/9317811/




290.マルケス・デ・カロ(白)2012
Marques de Caro


・生産者:チェルビノ・ヴァルサンジャコモ
・生産国:スペイン バレンシア州
・輸入者:株式会社CGCジャパン
・格付け:D.O.
・Alc度数:12%
・容量:750ml
・価格:1000円

品種はマカベオ、モスカテル。

輝きのある、レモンイエロー。

香り。
しっとりしている。
スミレ。
様々な、花。
麦わら。
稲。
奥に、木材。

味わい。
非常に優しいアタック。
直後。
アルコールの支柱に広げられた網ネットに。
そこに伝う、グリーンカーテン。
そう、「ネットいっぱいに葉を広げた、瑞々しい青ブドウ」のイメージが、そのまま液に映りこむ。

微妙に甘味寄り。
酸味は主張しない、温州ミカンの果汁のよう。
ボディは、軽くも重くもなく、中庸。
実に見事なバランス。

飲み込んだ後の余韻。
10秒程。
ミカン、グレープフルーツのニュアンス。
とっても飲みやすい。


「マカベオ」という品種についてはこちら↓
「Wines from Spain Japan」さんサイト「ぶどうの品種~概要編~(スペインの固有品種)」
http://www.jp.winesfromspain.com/wine/sw-breed.php


291.マルケス・デ・カロ(赤)2008
Marques de Caro


・生産者:チェルビノ・ヴァルサンジャコモ
・生産国:スペイン バレンシア州
・輸入者:株式会社CGCジャパン
・格付け:D.O.
・Alc度数:13%
・容量:750ml
・価格:1000円

品種はカベルネ・ソーヴィニョン、テンプラニーリョ。

液縁は鮮やかだが、深みのある、暗黒赤色。

香り。
豊か。
カシス。
バナナ。
黒果実。
稲。
スモーキー。
炭。
奥に、木材。

味わい。
非常に優しいアタック。
アルコールの骨格を持ちつつも、その輪郭は流線型。
柔らかい味わい。
ボディは、ミディアムからフルの間。
ゆったりとした甘味と、尖らないが確かにある渋味。
熟成した「丸み」と、「豊かな果実味」「甘味」「スペイン的熱さ」の両立、というか多重奏。

柔らかいボディ。
ゆったりとした甘味。
尖らないが確かにある渋味。
これは、「カリフォルニアのジンファンデル種」にかなり似ている。
ただ、アルコールが強めで「情熱的な感じ」がある。
その点が、「スペイン」を感じさせてくれる。

余韻に蜂蜜のニュアンス。
余韻は10~15秒。
実に見事なバランス。
とっても飲みやすい。

これは。
1000円未満のデイリーワインにしては、「上の上」!
このワインを一言で言えば。
「洞窟の中のたいまつの炎」だ。
しっとりとして柔らかい曲線状の輪郭を持ちつつも、中身は情熱的。
まさに、たいまつの炎だ。
これに合う料理は、やはり肉かな?


ブログ「Cafe K-40」さん「料理に合ったワインの選び方 ~「赤と肉、白と魚」は迷信~」記事↓
http://cafek40.web.fc2.com/wine/005.html


292.サンタ・ヘレナ アルパカ シャルドネ・セミヨン2014
SANTA HELENA Alpaca


・生産者:サンタ・ヘレナ社
・生産国:チリ セントラル・ヴァレー
・輸入者:アサヒビール株式会社
・格付け:?
・Alc度数:13%
・容量:750ml
・価格:540円

月刊誌「一個人」2013年11月号に掲載された企画。
「1500円以下の極旨ワイン」。
その白ワイン部門で、第一位を獲得したのが、このワイン。
品種は、シャルドネとセミヨンのブレンド。

澄み切った、淡い、緑を帯びた黄色。
レッグは速く、ディスクは薄く、粘性は弱い。

香り。
中程度。
シンプルな印象。
花や果実の香り。
スミレ。
ライム。
リンゴ。
若干アンズ。
アンズの香りはおそらく、セミヨンから来るものだろう。

スワリング後、微妙に森林木のニュアンス。
若々しく、シンプルで、開いており、豊かな印象。

味わい。
アタックはハッキリとした辛口。
酸味は中程度。
シャープな印象のミディアムボディ。
苦味はなく、ミネラリィなフレーヴァー。
余韻は中程度。
後味はミネラリィ。

アルコールは中程度で、わりと高い凝縮感がある。

総合印象は、シンプルかつ調和のとれた印象。
2014年ものにしては、意外なほどカドが無い(酸味・果実味・アルコールに融合感があるということ)。

ハッキリとした酸味とミネラル感を持ちつつ。
底辺がゆったりとした甘味に支えられている、という構造を感じるこのワイン。
となれば。
このワインは、8~14℃で飲む場合、フレンチドレッシングなどで味付けされたサラダに合いそうだ。

一方14~22℃(4月中旬のお昼時)で飲む場合。
「ちりめんじゃこと小松菜のサラダ」「小アジの南蛮漬け」「ゴーヤーチャンプルー(ゴーヤー・豚肉・玉子・豆腐を炒めたもの)」に合いそう。

これで、540円だから、驚き。
「安ものワイン」の感じがほとんどしない。
正直、「約1000円」のチリワインの価値はある。
コスパ抜群。
しかも、1080円で「白と赤」2本手に入る。

1080円で「白と赤」2本手に入るのは、お得だ。
というのも、夕食に合わせて飲むなら、白と赤を一杯ずつ飲みたいもんだからね。


「一個人」さんサイト「2013年11月号「日本一の極旨レシピ」ほか」↓
http://www.ikkojin.net/magazine/monthly/201311.html




293.サンタ・ヘレナ アルパカ カベルネ・メルロ2014
SANTA HELENA Alpaca


・生産者:サンタ・ヘレナ社
・生産国:チリ セントラル・ヴァレー
・輸入者:アサヒビール株式会社
・格付け:?
・Alc度数13.5%
・容量:750ml
・価格:540円

月刊誌「一個人」2013年11月号に掲載された企画。
「1500円以下の極旨ワイン」。
その赤ワイン部門で、第三位獲得のワイン。
品種は、カベルネ・ソーヴィニョンとメルロのブレンド。

澄み切った、濃い、紫を帯びた赤黒色。
レッグはややゆっくり、ディスクは中程度、粘性は中程度。

香り。
中程度。
豊かな印象。
果実の香り。
ブラックベリー。
アーモンド。
植物の香り。
ピーマン。
芳香性の香り。
ヴァニラ。
バター。

スワリング後、白檀、スモモ、若干森林木のニュアンス。
若々しく、シンプルで、開いており、豊かな印象。

味わい。
アタックは中程度なやや辛口。
酸味は少なめ。
シャープな印象のミディアムボディ。
タンニンは中程度で、穏やかな印象。
苦味はなく、フルーティなフレーヴァー。
余韻は中程度。
後味はフルーティ。

アルコールは中程度で、わりと高い凝縮感がある。

総合印象は、シンプルかつ調和のとれた印象。
2014年ものにしては、意外なほどカドが無い(酸味・果実味・アルコールに融合感があるということ)。

ゆったりとした甘味を持つ底辺に支えられた、まろやかな渋味、という構造を感じるこのワイン。
たしかにアメリカ、チリの特徴を顕している。
このワインは、14~20℃で飲む場合。
レバニラ炒め(味付けは塩のみ)に合いそうだ。
「赤だしのしじみ汁」「かつおのたたき」「野菜炒め玉子入り(油は植物油ではなくマヨネーズを使用)」に思いっきり合いそう。

これで、540円だから、アルパカ白に続いて、驚くほかない。


「アサヒビール」さんサイト「サンタ・ヘレナ社」の紹介↓
http://www.asahibeer.co.jp/products/wine/brand/santa-helena/



294.グランポレール岡山 マスカット・オブ・アレキサンドリア 薫るブラン2012
GRANDE POLAIRE Okayama Muscat of Alexandria


・生産者:サッポロワイン株式会社
・生産国:日本 岡山県岡山市北区津高および一宮
・輸入者:なし
・格付け:なし
・Alc度数:11%
・容量:720ml
・価格:3000円


5479本の限定出荷。
岡山県産のマスカット・オブ・アレキサンドリア種100%使用。
収穫日2012年9月12日~17日。
醸造責任者:「土松知歳」氏。

グランポレールのロゴをあしらった、トレーシング紙のパッケージ。
ずっしりと重い、すりガラスのなで型ボトル。
非常に分厚いキャップシール。
そして、本コルク。
外観は、申し分なし!

液温10℃~15℃。
澄んだ、緑がかった淡い色合い。
ディスクは薄い。
液脚もサラリとしている。

香り。
豊かだ。
柑橘果実の皮。
緑系野菜。
チリやNZのソーヴィニョン・ブランに似た感じもある。
第二アロマ。
甘味が強くなった。
マスカットの香り。
シトラスやライムのような、爽やかな香りだ。

味わい。
ソフトなアタック。
既に甘味を感じる。
口に含んだ直後。
おおお!
トロピカルまで行かない、爽やかさを持つ華やかな甘味が、ゆったりと広がる。
酸味は少なめ。
奥の方に、ミントのような苦味が密かにある。

余韻は長め。
15秒以上。

美味い!
実にお見事。
この味わいのイメージ。
これは、言わば、「ミント入り青果実を熱して、その蒸気で膨らませた薄緑色の気球」だ。
奥に強さがあって、それのアプローチはしかし、ゆったりと、ボワーンと、穏やかに広がるのだ。
岡山というテロワールを、感じる。
それは、「飾らず、素直で、優しくて、されどしっかりとした芯を持っている」というもの。

時間が経つと、マスカットらしい甘味がどんどん強くなる。
しかし、日本のワインの「イマイチな点」を、このワインには感じない。

日本ワインのイマイチな点とは?
・土くさい。
・果汁ジュースのように、シンプル過ぎ。
・国産ブドウの欠点を補うために、輸入ブドウを混ぜている。
このワインには、上記3点のイマイチ点が、感じられない。

「国産ブドウのみで、ここまで持って来た」
まさに、力作である。
グランポレールが目指すのは「世界に誇る、日本のプレミアムワイン」。
そのこだわりが、味わいから感じ取れる。
実にお見事!


サッポロビールさんサイト「グランポレールとは?」ページ↓
http://www.sapporobeer.jp/wine/gp/about/index.html


295.サントリー 登美の丘2012
SUNTORY TOMI NO OKA WINERY


・生産者:サントリー登美の丘ワイナリー(サントリーワインインターナショナル)
・生産国:日本  山梨県甲斐市大垈(おおぬた)字道尾山2786-6
・輸入者:なし
・格付け:なし
・Alc度数:12%
・容量:750ml
・価格:4000円

ずっしり重い、緑色のボトル。
しかも、容量が750ml。
日本のワインのフルボトルはほとんどが720mlだったが。
これはもう、「本格的にボルドーに匹敵する日本ワイン」という感じだ。
しかも、「日本産のぶどう100%でそれを成し遂げようとする」。


登美の丘ワイナリーのぶどうを100%使用。
品種:メルロ40%、カベルネ・フラン33%、カベルネ・ソーヴィニョン20%、プティ・ヴェルド7%。

澄んだ、濃い色合い。
液脚は強め。
スペインワインかな?と思うほど。

香り。
豊かな香り。
ピーマン。
小豆。
バニラ。
なめし皮。
揮発するアルコール香。


味わい。
滑らかなアタック。
バニラの香りを伴った、ほどよい甘み。
その後、ヒノキや杉のような、木材系の渋味。
香水のような味わい。
やや強めの酸味。
果実味は、あまり広がらないが、引き締まって存在している。
タンニンはかなり強め。
なかなか複雑だ。
そして、土くさい感じはほとんどない。

これは、日本の赤ワインにしては、実に見事。
これほどのレベルの日本の赤ワインを飲んだのは、あまり記憶にない。
実に、強い味わいで、赤ワインらしく、複雑さもある。


サントリー公式ブログ「"日本のワインの理想郷"登美の丘ワイナリーへいらっしゃいませんか?」ページ↓
http://topics.blog.suntory.co.jp/004361.html



296.リースリングのブラインドテイスティング。


リースリング品種のブラインドテイスティング。
生産国は「ドイツ」「フランス(アルザス地方)」「オーストラリア」の3国。



エントリーNo.1

青みを帯びた、淡い黄色。
甲州に近い色だ。

ディスクは中程度。
液脚はややさらりとしている。

香り。
しっとりとした、シャープな香り。
スミレや白い花の感じ。
若干青リンゴ。

味わい。
非常に滑らかなアタック。
飲み込むと、青リンゴ。
梅、レモンの酸味。
甘味は少ない。

甘味と酸味の割合は。
甘味3、酸味7といったところ。

余韻は中程度、10秒~15秒。
余韻はまるで、レモン果汁。
思わず眉をひそめて唇を尖らせるほどの酸味がある。
(フランス、アルザスの可能性大)。
だが、奥行があり、複雑な味わい。
飲み継ぎたくなる。


エントリーNo.2

青みを帯びた、レモンイエロー。

ディスクは中程度。
液脚はややさらりとしている。

香り。
しっとりとした、やや甘味を伴う香り。
スミレや白い花の感じ以上に青リンゴがある。
青リンゴ以上に、ワラ、レタス、キャベツ、微妙に鉱物。
さらに、パセリ、ゼラニウムなどハーブの香りも。


味わい。
滑らかなアタック。
微発泡している感もある。
飲んだ瞬間、水菜、レタス、グリーンリーフのような味わい。
青リンゴ、リンゴ、洋梨の甘味。
その後、梅、レモンの酸味がやって来る。
しかし、それらの割合は互角。

甘味と酸味の割合は。
甘味5、酸味5といったところ。
素晴らしいバランスだ。

余韻は中程度、10秒~15秒。
余韻はまるで、リンゴ酢。
しっかりした酸味がある。
なるほど、シャルドネほどのボディはない。
ソーヴィニョン・ブランほどの青草系の香りもない。
ボディも香りも、スッキリシャープで上品な感じ。
ああ、上品だなあ。


エントリーNo.3

微弱に青みを帯びた、レモンイエローから白金色。

ディスクは中程度。
液脚はややさらりとしている。

香り。
やや甘味を伴う、鉱物系の香り。
(オーストラリアの可能性大)。
青リンゴ、パイナップル。
ゴム。


味わい。
滑らかなアタック。
飲んだ瞬間、水っぽいが、その後雄大に広がる味わい。
青リンゴ、グレープフルーツ。
甘味もあるが、若干酸味が強め。

甘味と酸味の割合は。
甘味4、酸味6といったところ。
あまり複雑な感じはしない。

余韻は中程度、10秒ほど。
余韻にも、やや甘味を伴う、鉱物系の香り、青リンゴ、パイナップル、ゴム。
シャルドネ?
いや、シャルドネほどのボディはない。
「ボディ以上に酸味が突出して主張する」感じ。
ああ、これを捉えれば、シャルドネではないと分かる。


結論。
まず、No.3は間違いなくオーストラリア。
というのも、「一番色が濃い」「寒さに鍛えられた厳しさ」や「深さ」があまりなく、「チリのような鉱物系ニュアンスが最も顕著」だからだ。

問題は、No.1とNo.2。
両者とも、ハッキリとした酸味があり、複雑でバランスが良く、上品な感じ。
手掛かりは、「No.2の方が甘味が多い」という点。
No.1の方が、甘味が少ない。

「アルザスのリースリングは、ほとんどみな辛口に造られる」
その規定を思い出せば、No.1とNo.2のどちらがアルザスなのか、推測できるだろう。

「辛口=糖分を全て発酵させる=全然甘くない=そして残糖発酵して微発泡する可能性は全くない」のがアルザスだと。
となれば、甘味をしっかり持つNo.2ではない。
よって、No.1がアルザス。
消去法でNo.2がドイツとなる。


解答。
No.1アルザスのリースリング。
No.2ドイツのリースリング。
No.3オーストラリアのリースリング。




正解は?
No.1アルザスのリースリング。
No.2ドイツのリースリング。
No.3オーストラリアのリースリング。

おお。
全部正解。
やったね。


シャルドネとはどう違うか?
シャルドネなら、もっと「麦わら」や「パイナップル」を持っている。
また、シャルドネなら、寒い地方だったとしても、「もっとボディがある」はずなのだ。
シャルドネのボディを削って、それを香りに回したのが「ソーヴィニョン・ブラン」と言える。
シャルドネのボディを削って、それを酸味に回したのが「リースリング」。と言えるかもしれない。


296.リースリング(ヒューゲル社)2012
RIESLING HUGEL


・生産者:ヒューゲル・エ・フィス社
・生産国:フランス アルザス地方
・輸入者:ジェロボーム株式会社
・格付け:AOCアルザス
・Alc度数:12%
・容量:375ml
・価格:1080円

青みを帯びた、淡い黄色。
甲州に近い色だ。

ディスクは中程度。
液脚はややさらりとしている。

香り。
しっとりとした、シャープな香り。
スミレや白い花の感じ。
若干青リンゴ。

味わい。
非常に滑らかなアタック。
飲み込むと、青リンゴ。
梅、レモンの酸味。
甘味は少ない。

甘味と酸味の割合は。
甘味3、酸味7といったところ。

余韻は中程度、10秒~15秒。
余韻はまるで、レモン果汁。
思わず眉をひそめて唇を尖らせるほどの酸味がある。
だが、奥行があり、複雑な味わい。
飲み継ぎたくなる。


思わず眉をひそめて唇を尖らせるほどの酸味。
これが特徴。
ならば、「甘味のある酢を使った前菜」にピッタリだ。


All Aboutさんサイト「このワインにはこんな料理が合う!実践篇1」ページ↓
http://allabout.co.jp/gm/gc/218998/


297.クロスター・エバーバッハ シュタインベルガー リースリング2013
KLOSTER EBERBACH STEINBERGER Riesling


・生産者:クロスター・エバーバッハ醸造所
・生産国:ドイツ ラインガウ
・輸入者:コルドンヴェール株式会社
・格付け:g.U.クヴァリテーツヴァイン(旧Q.b.A.)
・Alc度数7.5%
・容量:750ml
・価格:1900円

A.P.Nr:33050 085 14 

g.U.クヴァリテーツヴァイン(旧Q.b.A.)。
最上級の「プレディカーツヴァイン」の直下にあたる格付けであり、以下の条件を満たさなければならない。
・13地域のうち、1つの地域で収穫されたぶどう100%であること。
・その地域で許可されているヴィティス・ヴィニフェラ品種であること。
・アルコール度数が7%以上であること。
・公的機関による品質検査を受け、A.P.Nrをラベルに記載すること。


美しいボトルだ。
細身の長身。
濃い緑色。
ボトルの肩から口にかけて、スリットが入る。
そしてボトルの底面には、「RHEINGAU」とのエンボス文字。


青みを帯びた、レモンイエロー。

ディスクは中程度。
液脚はややさらりとしている。

香り。
しっとりとした、やや甘味を伴う香り。
スミレや白い花の感じ以上に青リンゴがある。
青リンゴ以上に、ワラ、レタス、キャベツ、微妙に鉱物。
さらに、パセリ、ゼラニウムなどハーブの香りも。


味わい。
滑らかなアタック。
微発泡している感もある。
飲んだ瞬間、水菜、レタス、グリーンリーフのような味わい。
青リンゴ、リンゴ、洋梨の甘味。
その後、梅、レモンの酸味がやって来る。
しかし、それらの割合は互角。

甘味と酸味の割合は。
甘味5、酸味5といったところ。
素晴らしいバランスだ。

余韻は中程度、10秒~15秒。
余韻はまるで、リンゴ酢。
しっかりした酸味がある。
なるほど、シャルドネほどのボディはない。
ソーヴィニョン・ブランほどの青草系の香りもない。
ボディも香りも、スッキリシャープで上品な感じ。

こりゃ驚き。
実に素晴らしい。
飲み継ぎたくなる。
ずっと飲める。
アルコールも7%と強くない。


「えっ!ドイツの白ワインって、こんなに美味しいの!?」
と驚くことは、間違いない!


ヨコハマNOWさんサイト「素晴らしいドイツのワイン KLOSTER EBERBACH、クロスター・エバーバッハ物語」ページ↓
http://yokohama-now.jp/home/?p=5478



298.ウルフ・ブラス イエローラベル リースリング2012
WOLF BLASS YELLOW LABEL RIESLING
 

・生産者:ウルフ・ブラス
・生産国:オーストラリア
・輸入者:コルドンヴェール株式会社
・格付け:?
・Alc度数:12.5%
・容量:750ml
・価格:1900円

微弱に青みを帯びた、レモンイエローから白金色。

ディスクは中程度。
液脚はややさらりとしている。

香り。
やや甘味を伴う、鉱物系の香り。
南国のものだとすぐわかる。
青リンゴ、パイナップル。
ゴム。


味わい。
滑らかなアタック。
飲んだ瞬間、水っぽいが、その後雄大に広がる味わい。
青リンゴ、グレープフルーツ。
甘味もあるが、若干酸味が強め。

甘味と酸味の割合は。
甘味4、酸味6といったところ。
あまり複雑な感じはしない。

余韻は中程度、10秒ほど。
余韻にも、やや甘味を伴う、鉱物系の香り、青リンゴ、パイナップル、ゴム。

飾り気のない、ナチュラルな、イージーな、フレンドリーな感じ。
されど、自分をしっかり持っている、芯がちゃんとある。

ウルフ・ブラス イエローラベル リースリング。
このワインにぴったりの料理はこちら!↓
「多摩川ワインボーイズ」さんサイト「アジアンおかずで楽しむリースリング・ワイン ウルフブラス イエローラベル リースリング 2008」ページ↓
http://www.tasteandfun.com/twb/4/5.html



299.ヴェラデスト・ヴィニュロンズリザーブ・シャルドネ2009
VILLAD'EST VIGNERONS RESERVE CHARDONNAY


・生産者:ヴェラデスト ワイナリー
・生産国:日本 長野県東御市
・輸入者:なし
・格付け:
・Alc度数:12.5%
・容量:750ml
・価格:6000円

日本ワインのトップクラスと言われている、「ヴェラデスト ワイナリー」。
画家でエッセイストの玉村豊男氏が開いたワイナリーだ。
醸造技師は、日本ワイン発展の立役者「浅井昭吾氏」の最後の弟子、「小西超」氏。


ヴュニロンズリザーブのシャルドネは、同ワイナリーのフラッグシップ。
発売即完売、完売で入手困難な逸品。
このヴィンテージ2009も、4212本の限定販売。
ネットでも入手は不可能。
ワイナリーに直接買い付けにいくか、電話で直に交渉するしかない。
ちなみに、廉価版「プリマベーラ」なら、広島市なら、中区幟町の「酒商山田」で手に入る。


澄んだ、緑がかった淡めの黄色。
ディスクは厚くない。
液感は、ややサラリとしている。

香り。
やや穏やか。
「切りたての果実」とか、「果実の皮」といった感じではない。
もっとこう、溶け込んでいて、調和している。
様々な果実。
これといった果実をハッキリ顕さない。
複雑さがある。
そして、ヴァニラ?
花の蜜?
のような、甘い香り。
若葉のような香りもある。
そして、土の香り。
この土の香りで、ギリギリ「日本のワイン」という選択肢が出てくる。
この土の香りがなければ、「オーストラリア」「ニュージーランド」「カリフォルニア」あたりの、3000円以上の銘柄、と言ってしまいそうだ。

味わい。
滑らかなアタック。
きつくない、角の取れた、しかししっかりとある酸味。
その酸味を抱き込むように、見守るように、常に寄り添うように、甘味が流れる。
コクは、強め。
酸味と甘みが並行して走り、一直線に続く。
といっても、車でも馬車でもなく、徒歩だ。

余韻は、とても長い。
15秒を超えた。

十分、美味い。
文句なしの、「日本ワインのトップクラス」だ。
が、このワインの素晴らしさは、料理に合わせることで真価を発揮する。


前菜。
サニーレタス主体。
サニーレタスの「柔らかい甘味と苦味」と、トマトのアクセント。
これらに、ヴュニロンズリザーブ・シャルドネの味わいがぴったり寄り添う。


スズキのカルパッチョ、レモン添え。
ヴュニロンズリザーブ・シャルドネは、スズキの「柔らかくややオイリーな味わい」に寄り添い、レモンの酸味を受けとめて、和らげる。


ホタテとエビチリのソースがけ。
ヴュニロンズリザーブ・シャルドネは、ホタテにも、エビにも、よく合う。
野菜ベースのソースにも、肉系のソースにも、寄り添う。


スパゲッティー・ナポリタン。
「ナポリタン」とは、ナポリ発祥のトマトソースを使った味付けのこと。
トマトソースの柔和な甘味と溌剌とした酸味。
これが、ヴュニロンズリザーブ・シャルドネに良く合う。

実にお見事なワイン。
正直、これほど「料理に合う」日本産白ワインを飲んだのは、初めてかもしれない、と言えるほど。



ヴェラデスト ガーデンファーム&ワイナリー公式サイト↓ 
http://www.villadest.com/cafe/index.html


ブログ「日本のワインを訪ねる。」さん「ヴィラデストワイナリー 『ヴィニュロンズリザーブ シャルドネ2006』」記事↓
http://inwine.exblog.jp/12964658/

ブログ「殿城スタイル?意匠屋日記」さん「国産ワイン~シャルドネの飲み比べ~」記事↓
http://quistcojp.exblog.jp/17620999/


0681安くて美味しいワイン特集~ワインワールドの旅Vol.13(完)