カラクリリリカル -7ページ目

志村貴子さんがblogを!

辛うじて書店には通っているので小説・マンガ新刊は追いかけておりましたが

ネットの方は巡回をサボっている間にすっかり情報にうとくなってしまい

うみねこやらなんやら口頭で知らされていちいちビックリしている今日この頃です。


で、昨日聞いて「ぎゃー!」となったニュース。

今更?とか思われたらごめんなさい…


大大大大好きな志村貴子さんがblogを開設してらっしゃいました!!

嬉しい!展示場 とか涙モノです><


青息吐息

青息吐息-展示場-


では、じ、時代に乗り遅れないように頑張りますっ!

「本格ミステリ大賞」発表記念座談会 参加予定です

「本格ミステリ大賞」発表記念座談会、やっと電話予約しました!

行かれる方がいらっしゃったら宜しくお願いします~。



以下三省堂書店サイト より転載

■第7回「本格ミステリ大賞」発表記念座談会■

【日時】
  2007年6月10日(日)
  開場13:30 開演14:00
  ※座談会終了後出演者によるサイン会あり

【会場】
  東京YWCA会館 カフマンホール〔地図〕

  〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台1-8
  TEL:03-3293-5421
  JR「御茶ノ水駅」より徒歩4分
  東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」B1出口より徒歩4分
  東京メトロ半蔵門線・都営地下鉄新宿線・三田線「神保町駅」A5出口より徒歩8分

【出演者】
  道尾秀介さん
(小説部門大賞受賞者)
  巽昌章さん
(評論部門大賞受賞者)
  北村薫さん
(本格ミステリ作家クラブ 会長)
  綾辻行人さん
  法月綸太郎さん

【参加条件】
  先着150名様・入場無料

  参加ご希望の方に、神田本店1階レジカウンターにて整理券を配布いたしております。
  お電話でのご予約も承っております。
  ※参加には事前のお申し込みが必要です。

【サイン会注意事項】
  書籍のお持ち込みは1冊(出演者1名につき1冊)に限らせていただきます。

  なお当日は、会場内で出演者著作を販売いたします。

【お問い合わせ】
  三省堂書店神田本店 1階  03-3233-3312(代)
(10:00~20:00)

「ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ !」 深水黎一郎

近頃メフィスト賞受賞作はめっきりノーチェックだったのですが、先日清涼院流水さんのサイン会に参加した際、都鞠さん・優騎さんとミステリ話中に話題に上りました「ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ !」。

都鞠さん曰く「僕が犯人だった!とは思えませんでしたよ」とのことでしたが…


深水 黎一郎

ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ !

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新聞に連載小説を発表している私のもとに1通の手紙が届く。その手紙には、ミステリー界最後の不可能トリックを用いた<意外な犯人>モノの小説案を高値で買ってくれと書かれていた。差出人が「命と引き換えにしても惜しくない」と切実に訴える、究極のトリックとは?読後に驚愕必至のメフィスト賞受賞作!

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最初に「読者が犯人」と宣言されているこの作品。

只でさえハードルの高いトリックな上に、最初にネタバレしてしまう挑戦的なメッセージ、イタリア語で「究極のトリック」という意味だというタイトル…

これはよっぽどのバカミスか天才的な奇想のどちらかであろうと予想しておりました。


が、読み終わった時の感想は「ふーん、なるほどねー。それは思いつかなかったわ!」という、「脱力」でも「驚愕」でも「これは酷い!」という程滅茶苦茶でも無く、ある程度の意外性を感じられて納得のいく結末。


『私が犯人だった!』とは確かに思えません。(この点に関してはなんでそう思えないのだろう、と考えていたのですが都鞠さんの記事 を読んで納得しました)


けれど、トリックと関係無さそうなエピソードが延々続くわりに一気に読ませられてしまう作者の豊富な知識と筆力は、デビュー作とは思えないものを感じました。


アンフェアだし「本格ミステリ」としての評価は出来ませんが、「ミステリ好き読者の為のエンターテイメント小説」と捉えると、結構楽しませて頂いた自分がいます。


良い意味でも悪い意味でもメフィスト賞らしい!と思ったこの作品。

この作者の次の作品は果たしてミステリなのか…?ある意味目が離せません。

「レッドブック ワルツの雨」 RE

Never Fade 都鞠さんに教えて頂いた、清涼院流水と飯野賢治のユニット「RE(アールイー)」による「レッドブック ワルツの雨」。
1度目はそのまま読み、2度目は( )の中を鉛筆でこすると登場人物の心理が浮かび上がってくるという仕掛け本。

RE
レッドブック ワルツの雨

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絶望に取り憑かれ逃げ出した女と、逃げ場を求め、彷徨っていた男―。列車の中で出会ったふたりは、レッドブックの地で運命と向き合った。鉛筆でこすると、登場人物の心理が浮かび上がる!1回めはそのまま、2回めは鉛筆を使って。3回読まずには、いられない。解らない。

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読む前は「大好きな仕掛け本!!」と楽しみにする反面、「計3回も読むのか~」と少し身構えてしまい、随分積んだ状態だった「レッドブック ワルツの雨」。


いざ頁を捲ってみると、サラリと読める文章で、読み返すのも全く苦痛では無い絶妙な分量。


だからと言って「軽い」わけでも無く、最低限の短い文章から滲み出る、列車の警笛…雨が地面に当たる音…

そして頭の中にブワァァァーと広がる不思議な駅の光景。

先入観もあるのかもしれませんが、脳内に3DCGのムービーとサウンドノベルの効果音が流れているような、不思議な気分になりました。


「(  )の中に登場人物の心理が描かれている」と公言されている本作、ミステリ好きならきっと「あ、もしかしてこういう真相かな?」と読んでいる途中に似た結論に達するのでは無いかと思うのですが、私もまるっと騙されました!

「3回読まなくても2回でいいじゃん」とか考えた時点で完敗!

思いっきり3回読ませられましたよw


少々疑問に感じる点もありましたが、美しい世界観、2度目を読む際のワクワク感、そして驚き!存分に楽しませて頂いた一冊でした。


私の中の神仕掛け本、泡坂妻夫さんの「生者と死者」「しあわせの書」を読んだ時の、驚き・感動には至りませんでしたが、是非今後も他に書く人のいないジャンル「ミステリ仕掛け本」を出し続けて欲しいです。


「逆転裁判 1」 脚本:黒田研二 漫画:前川かずお

ゲームの逆転裁判は1しかやった事が無いのですが、黒田研二さんが脚本ということで漫画版購入しました。


前川 かずお
逆転裁判 1 (1)

読み始めて直ぐネタがわかってしまい拍子抜け。

伏線もロジックもキッチリ決まってるけど、この決め手は有名過ぎやしないかと…

元のゲームをあんまりよく覚えて無いのですが、そっちのユーザ層に合わせて軽くしてるのか気になるところ。

私はゲームのファンというわけではないので、キャラクターへの思い入れとかが無い分盛り上がりに欠けてるのかもしれません。

純粋にミステリ漫画として見ると、「まぁまぁ……?」という感想ですごめんなさい><

個人的には雑学とか無しのロジックものが読みたいです!!