いよいよ物語りの終わりが近づいた時
いつもの少女がやって来た・・・
ここに何を書いてるの?
この物語りの終わりを書いているんだよ
何のために書いてるの?
ここに生きてた証を刻むためだよ
生きてた証ってな~に?
ここに存在してたってことだよ
あなたが存在してた?
そう、ここに私がいるだろ
うん、今お話ししてる
私がいなくなっても、言葉は消えないだろ
少しだけわかったかもしれない
お前には、まだ難しいかな
また会えるよね
・・・
どうしたの?
私には残された時間がないんだよ
時間がないの?
ああ、でも生まれ変わるんだよ
生まれ変わったら会えるの?
いや、もうお前には見えなくなるんだよ
また会いたかったのに、悲しいなぁ
そんな時は目を閉じて、私のことを思い出してごらん
うん、そうしてみる
そうすれば、いつでも会えるからな
あ、それでこの物語りの終わりはどうなるの?
ああ、この物語りの最後の一行は、お前が書くんだよ
とある日、
すでに生まれ変わった私は
ふとあの頃のことを思い出し
物語りをそっと開いてみた
なんと最後の一行は・・・・・