この半年程の表現と制作記録について(4.November.2013)
この半年程の表現と制作記録について(4.November.2013)
※次回はMr.個展「Sweeet!」Galerie Perrotin香港 オープニングレポート
___________________________
<この半年ほどの自分の表現(2013.4.November)>
最近、僕が生まれた(1969)頃とは世の中が随分変わったんだなあと、
つくづく思うところがあります。(44歳になった。)
日本は戦後、何が変わったということは細かく沢山あると思いますが、
ゆっくり、いろいろ大きく変わっているように思います。
とても気づきにくいが、月日が経つと変化の実感があります。
国外では大戦後に冷戦終結、EU統合、
いろいろ具体的に現れ、先進国同士の戦争が今のところなくなり、
変化し続けています。
特にこの数十年では隣国の中国の市場経済導入における目覚ましい発展は
何も知らない僕でさえも驚きで、実感しています。
僕が小さい頃、中国人は全員人民服着て、自転車に乗って、テレビが家庭にない
という状況だったというイメージがあります。
僕は、僕ら(世代)は「日本は、日本人は特殊な能力、感覚を持ち、文化が優れている。」
(アメリカでは日本車がガンガン走っていて、みんなsonyのworkmanをつけている的な)
と思い込んできました。
確かにそうだったと思うし、それは間違ってはいないと思います。
しかし、
そんなこと本気で思っている場合ではないのはよくわかってきました。
そんな中、
僕は、アニ絵メや漫画絵の表現は、国際的にオリジナルたるものとして真似が出来ないもので
通用するものと、
思い信じて、表現し続けてきました。
そして、
国内に向ける国内の為の表現だけをしていて、いいのだろうか?
国外への共感、理解が得れなくてもいいのか、という疑問を思い始めました。
仕事柄(ほとんど海外で作品を買ってもらっている)、海外への作品の表現内容は強く意識せざるを得ないことは
前提にあるのですが。
僕はtwitterをやっていますが、
最近は、少し離れた傾向にあります
(言葉を失った的)。
仕事に集中できないということもあるのですが、
恥ずかしながら、言語に弱いのでしょう。
代わりに
instaglam(無料の画像共有アプリケーションソフトウェア)
への興味が移りました。
頭の中での画像処理能力は言葉より早く、
言葉の壁も超える(外国語の写真を除く)。
そこで、いままで、
見えなかった風景が見えてきました。
国内はもちろん、
外国の人たちの文化、生活習慣やちょっとした価値観
がリアルタイムで感じれるのは新鮮です。
特にartでは、
例えば、
リチャードプリンスや、テリーリチャードソンとかは、名前は知っていても、
作品がちんぷんかんぷんでしたが、
最近その良さ、面白さがわかってきたりしました。
どんどん目に飛び込んできます。
また、ストリートアート系のアーティストの繋がりも
前よりわかってきましたし、
ギャラリー、ミュージアム、コレクターの写真もかなり勉強になります。
何が日本文化と共通していて、どんなところに価値があるのか、
謎解きの様な所もあり、本当に面白いです。
僕はその意識の変化の中で
今回の作品を作りました。
「この表現には国外(受手)との共通の要素はあるのか?」
「共通していないことでも共通であろうこと」も考えました。
あと、
今回、展示発表のギャラリーぺロタン香港のスタッフの方々は、
展覧会が始まるまでに僕のスタジオに4回程も訪問していただき、
受け手は何を欲しているのか等、
ディスカッションが何回もでき、表現内容について
お互い望んでいることかどうか等
確かめる事が出来たのは
本当にありがたかったです。
「ヤンキー絵画」も少しですが自分の表現を拡張することができました。
___________________________
以下画像
下書き、パーツづくり
下書き
荒い状態でCGで構図を見てみる。これは早い方がいいと最近思います。
下書き、パーツづくり
可動式のフィギュア(figma)で体の動きを試す。
3DCGモデルでも試す。今回新しい試み。
3DCGモデル。指まで結構動くし、最近こういったソフトは安くて、質がいい。
CG
CG
CG
手でポーズ。
CG
CG
ドット絵をCGで描いた
CG、ロゴ
ヤンキーペインティング、参考写真
CGで下絵、いろんなレイヤーを重ねます。
CGで下絵
CGで下絵
CGで下絵
ステッカーをデザイン。(自分で0から作り直しています。)
構図をいろいろCGで試します。
キャラが下手すぎていつも大変です。
ステッカーをデザイン。(自分で0から作り直しています。)
ステッカーをデザイン。(自分で0から作り直しています。)
キャラパーツ下絵
M150号(1455×2273mm)キャンバスを3枚1組の絵で布を張ります。
うっ!傷が!
M150号(1455×2273mm)の木枠。木材の「しぶ」が布に移らないよう、シーラーを塗ります。重要!
実際に描く前に、CGである程度まで完成させ、実物大プリントを出力して、スケール感を見てから、実作業に入ります。
実物ローファーを見て描く
夏真っ盛り!積乱雲が真上に!
寸法間違えた。最悪。でもこの段階でよかった。
シルクスクリーン製版、結構、精度が上がった、凄く今まで失敗をしてきた。
シルクスクリーン製版の為のフィルム出力。このフィルムはたった20Mで3万もするんです。高い!
シルク製版機。光が届き切っていないところを補うための工作。
手造りです。
ついた。紫外線の蛍光管
でかいと、紙を丸めるのも大変
下地(GESSO)塗り。5-6回は塗る
裏はちゃんとする、時間かかるけど。
一回、シルクでガイドの為白に近い灰色で刷る。
凄い体力がいる、この次の日。腰がくがく
一気に背景ペイント
ロゴも塗り
部分
すべてアクリル絵の具。
キャラも塗ります。
ローラーっぽいテクスチュアもCGに置き換え、シルクスクリーンに。
製版のフィルム。
黒線のない状態の塗り
黒線をシルクスクリーンで刷り刷り。
つづく
ボコボコしたのを絵の具が硬化する前に削り落し。
シルクスクリーン刷り作業
スーパーに「シベリア」が売っていた。そんな夏、、、。
香港からギャラリーの方々が視察に><。時間短縮の為、買って来ていただいた食事をしながら、、、
やはり、ヤンキーというものが全く理解できない模様。
こういったおっぱいが大きいのがいいのではないかという、先方の意見。
途中。
タイヤが難しい。
頭がこんがらがるので、番号をふった。
刷り終わったシルクは塗りつぶす。
資料もこんがらがるので、このように
冷房がないのでこのようになる。慣れたと言えば慣れたが、暑い。
クリスタルバー二ッシュで画面にツヤを出す。深みが出ます。
自撮り
修正。
赤松君と中村君
ドローイングス
踊っているわけではありません
さすがに狭い、、、
う~~
だいぶ出来てきた
中村君
※次回はMr.個展「Sweeet!」Galerie Perrotin香港 オープニングレポート
※次回はMr.個展「Sweeet!」Galerie Perrotin香港 オープニングレポート
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<この半年ほどの自分の表現(2013.4.November)>
最近、僕が生まれた(1969)頃とは世の中が随分変わったんだなあと、
つくづく思うところがあります。(44歳になった。)
日本は戦後、何が変わったということは細かく沢山あると思いますが、
ゆっくり、いろいろ大きく変わっているように思います。
とても気づきにくいが、月日が経つと変化の実感があります。
国外では大戦後に冷戦終結、EU統合、
いろいろ具体的に現れ、先進国同士の戦争が今のところなくなり、
変化し続けています。
特にこの数十年では隣国の中国の市場経済導入における目覚ましい発展は
何も知らない僕でさえも驚きで、実感しています。
僕が小さい頃、中国人は全員人民服着て、自転車に乗って、テレビが家庭にない
という状況だったというイメージがあります。
僕は、僕ら(世代)は「日本は、日本人は特殊な能力、感覚を持ち、文化が優れている。」
(アメリカでは日本車がガンガン走っていて、みんなsonyのworkmanをつけている的な)
と思い込んできました。
確かにそうだったと思うし、それは間違ってはいないと思います。
しかし、
そんなこと本気で思っている場合ではないのはよくわかってきました。
そんな中、
僕は、アニ絵メや漫画絵の表現は、国際的にオリジナルたるものとして真似が出来ないもので
通用するものと、
思い信じて、表現し続けてきました。
そして、
国内に向ける国内の為の表現だけをしていて、いいのだろうか?
国外への共感、理解が得れなくてもいいのか、という疑問を思い始めました。
仕事柄(ほとんど海外で作品を買ってもらっている)、海外への作品の表現内容は強く意識せざるを得ないことは
前提にあるのですが。
僕はtwitterをやっていますが、
最近は、少し離れた傾向にあります
(言葉を失った的)。
仕事に集中できないということもあるのですが、
恥ずかしながら、言語に弱いのでしょう。
代わりに
instaglam(無料の画像共有アプリケーションソフトウェア)
への興味が移りました。
頭の中での画像処理能力は言葉より早く、
言葉の壁も超える(外国語の写真を除く)。
そこで、いままで、
見えなかった風景が見えてきました。
国内はもちろん、
外国の人たちの文化、生活習慣やちょっとした価値観
がリアルタイムで感じれるのは新鮮です。
特にartでは、
例えば、
リチャードプリンスや、テリーリチャードソンとかは、名前は知っていても、
作品がちんぷんかんぷんでしたが、
最近その良さ、面白さがわかってきたりしました。
どんどん目に飛び込んできます。
また、ストリートアート系のアーティストの繋がりも
前よりわかってきましたし、
ギャラリー、ミュージアム、コレクターの写真もかなり勉強になります。
何が日本文化と共通していて、どんなところに価値があるのか、
謎解きの様な所もあり、本当に面白いです。
僕はその意識の変化の中で
今回の作品を作りました。
「この表現には国外(受手)との共通の要素はあるのか?」
「共通していないことでも共通であろうこと」も考えました。
あと、
今回、展示発表のギャラリーぺロタン香港のスタッフの方々は、
展覧会が始まるまでに僕のスタジオに4回程も訪問していただき、
受け手は何を欲しているのか等、
ディスカッションが何回もでき、表現内容について
お互い望んでいることかどうか等
確かめる事が出来たのは
本当にありがたかったです。
「ヤンキー絵画」も少しですが自分の表現を拡張することができました。
___________________________
以下画像
下書き、パーツづくり
下書き
荒い状態でCGで構図を見てみる。これは早い方がいいと最近思います。
下書き、パーツづくり
可動式のフィギュア(figma)で体の動きを試す。
3DCGモデルでも試す。今回新しい試み。
3DCGモデル。指まで結構動くし、最近こういったソフトは安くて、質がいい。
CG
CG
CG
手でポーズ。
CG
CG
ドット絵をCGで描いた
CG、ロゴ
ヤンキーペインティング、参考写真
CGで下絵、いろんなレイヤーを重ねます。
CGで下絵
CGで下絵
CGで下絵
ステッカーをデザイン。(自分で0から作り直しています。)
構図をいろいろCGで試します。
キャラが下手すぎていつも大変です。
ステッカーをデザイン。(自分で0から作り直しています。)
ステッカーをデザイン。(自分で0から作り直しています。)
キャラパーツ下絵
M150号(1455×2273mm)キャンバスを3枚1組の絵で布を張ります。
うっ!傷が!
M150号(1455×2273mm)の木枠。木材の「しぶ」が布に移らないよう、シーラーを塗ります。重要!
実際に描く前に、CGである程度まで完成させ、実物大プリントを出力して、スケール感を見てから、実作業に入ります。
実物ローファーを見て描く
夏真っ盛り!積乱雲が真上に!
寸法間違えた。最悪。でもこの段階でよかった。
シルクスクリーン製版、結構、精度が上がった、凄く今まで失敗をしてきた。
シルクスクリーン製版の為のフィルム出力。このフィルムはたった20Mで3万もするんです。高い!
シルク製版機。光が届き切っていないところを補うための工作。
手造りです。
ついた。紫外線の蛍光管
でかいと、紙を丸めるのも大変
下地(GESSO)塗り。5-6回は塗る
裏はちゃんとする、時間かかるけど。
一回、シルクでガイドの為白に近い灰色で刷る。
凄い体力がいる、この次の日。腰がくがく
一気に背景ペイント
ロゴも塗り
部分
すべてアクリル絵の具。
キャラも塗ります。
ローラーっぽいテクスチュアもCGに置き換え、シルクスクリーンに。
製版のフィルム。
黒線のない状態の塗り
黒線をシルクスクリーンで刷り刷り。
つづく
ボコボコしたのを絵の具が硬化する前に削り落し。
シルクスクリーン刷り作業
スーパーに「シベリア」が売っていた。そんな夏、、、。
香港からギャラリーの方々が視察に><。時間短縮の為、買って来ていただいた食事をしながら、、、
やはり、ヤンキーというものが全く理解できない模様。
こういったおっぱいが大きいのがいいのではないかという、先方の意見。
途中。
タイヤが難しい。
頭がこんがらがるので、番号をふった。
刷り終わったシルクは塗りつぶす。
資料もこんがらがるので、このように
冷房がないのでこのようになる。慣れたと言えば慣れたが、暑い。
クリスタルバー二ッシュで画面にツヤを出す。深みが出ます。
自撮り
修正。
赤松君と中村君
ドローイングス
踊っているわけではありません
さすがに狭い、、、
う~~
だいぶ出来てきた
中村君
※次回はMr.個展「Sweeet!」Galerie Perrotin香港 オープニングレポート