本線で仕留めた！

アルナシーム、ついに重賞制覇！

小倉競馬場　芝1800m　良馬場
結果
１着：②アルナシーム　横山典弘　1:47.2
２着：⑥エピファニー
３着：⑦エルトンバローズ
４着：⑭ロングラン
５着：⑬ニホンピロキーフ

＜馬場　Ａコース：雨が乾いた良馬場でやや内側が有利な馬場　クッション値9.9＞
開催最終日でＡコースも４週目。金曜日にかなりの雨で、土曜日は曇りの稍重馬場。これが日曜日に乾いて内側は荒れるよりも先に乾いた内側が有利な馬場になった。

＜展開：Ｈペース＞
内枠に入った①テーオーシリウスと③セルバーグがハナ争いをともに譲らずテンが速くなった。あっという間に５馬身以上の差をつけてつばぜり合いが続く。２角では一旦テーオーシリウスが前に出て、２番手にセルバーグ。そこから８馬身離れて３番手に④ワールドリバイバル。２馬身離れて外めから⑫セオ、その内に⑩ソレイユヴィータ。４馬身離れて⑦エルトンバローズ、１馬身で外めから⑪アナゴサン、その内に②アルナシーム。３馬身離れて内に⑥エピファニー、その外に⑧タガノパッション。４馬身離れて後方は⑨ボーデン、その外に⑤カテドラル。１馬身で⑬ニホンピロキーフ、さらに１馬身で最後方に⑭ロングランという形。テンの３Ｆは34.3秒と予想以上に速く流れて、前半４Ｆは45.8秒、1000mの通過が57.5秒とかなりのハイラップを刻んだ。

３角手前で先頭に立ったセルバーグのリードは３馬身くらいあったが、一気に後続が詰めて４角手前で１馬身で外からセオが、さらにはワールドリバイバルが並びかける。直後にエルトンバローズ。残り300mでエルトンバローズが先頭に。するとインで我慢していたアルナシームが外めに出してエルトンバローズの外から併せる。内からはエピファニーが差を詰める。大外からは８枠２騎。前にニホンピロキーフ、後ろからはロングラン。内側３頭の追い比べをクビ差で制したのはアルナシーム・横山典弘だった。あがりの３Ｆは37.3秒とテンの３Ｆよりも＋3.0秒時計がかかって、５Ｆめの11.7秒を挟んで後半の４Ｆは49.7秒と前半４Ｆより＋3.9秒も時計のかかる前傾ラップのレースになった。あがりの４Ｆはすべて12秒台のハロンラップのという厳しい流れのレースだった。

１着アルナシーム：やや内側が有利な馬場で、速い流れを中団のインで脚を溜めて、直線だけ少し外に出してきっちり差し切った。使い込まれても内側の馬場がいいと見切ったノリのベテランの味の好判断が生きた。やはり左回りよりは右回りの方がいい。但し、内側が有利な馬場で内枠からインを追走してのものでレース内容としての価値はあまり高くないことを忘れてはならない。

２着エピファニー：やや内側が有利な馬場で、内側の馬が予定どおり前と後ろに分かれて、中団のインを確保。勝ったアルナシームの後ろでレースを進めたが終始馬場のいい最内を走り、直線もインを突いたが少しだけ勝ち馬に及ばなかった。最後は斤量差＋1kgが影響したのかもしれない。勝ち馬同様、馬場のいい内側を追走できたことによるものであり、レース内容としては着順ほど価値は高くない。

３着エルトンバローズ：上位入線した２頭の前でレースをして、内側から１頭分外を回った上に、59kgのトップハンデを背負いながら前潰れのペースを自ら勝ちに行っての0.1秒差であり、負けて強しの内容。馬場や展開に恵まれたとはいえ、伊達に毎日王冠でＧ１馬を倒して勝っているわけではないことを証明した、価値ある走りだった。あまり強くないと言ってきたが、ここではやはり格上だったといえる。秋の飛躍に期待できる内容だった。

４着ロングラン：速い流れを道中は最後方待機。前潰れの展開ではあったが直線だけであと一歩のところまで追い込んだの立派。大外枠だったこともあるが道中外めを追走していたのが残念。どうせ最後方追走なら内に入れてほしかった。内側がいいというか外差しが伸びにくい馬場だったことを考えると展開に恵まれた部分があるにせよ、よく走っている。ただ、ローカルの1800m専用の馬のような気もしてきたので、好走にはメンバー構成と馬場や展開に恵まれる必要がありそう。

５着ニホンピロキーフ：心配していた時計勝負の決着にはならなかったが、前潰れの展開を後方待機で脚を溜めても外側が伸びない馬場では伸びきれなかった。さらに後ろにいたロングランにも伸び負けており、やはり瞬発力勝負には向かない感じに見えた。好走には少し時計のかかる馬場で内外フラットな状態の方がいいように思う。

６着ボーデン：前潰れの速い流れを後方のインで脚を溜めて、直線も馬場のいい内側を突いてのもので54kgのハンデを考え合わせるとレース内容としては着順ほどの価値はない。去勢効果で馬が変わった可能性も考えたがそんなことはなかった。

前週の函館記念に続いて、この週も内側が有利な馬場で内を通った馬が上位に入った。次走は少し注意をした方がいいかもしれない。

馬券は基本⑥エピファニー、②アルナシーム、⑭ロングランの３頭で構成して、３頭の馬連BOXが本線。②⑥から若干薄目を押さえた。３連複は②⑥ - ②⑥⑭ - （②⑥⑭）③⑤⑦⑬で、日曜日のボヤキで書いたとおり３連単で行けたと思うのは終わってからの話。ロングランが届いてくれていれば、もう少しマシな配当になったのに。思っていた以上にオッズが辛いと思うのは私だけだろうか。それでもそこそこプラスなのでまあいいか

〖回顧〗第72回中京記念