ローシャムパークは差し切れるのか
2023年勝ち馬 エルトンバローズ
<登録15頭:フルゲート18頭>
登録全馬出走可能
⇒ノースワールドが回避して14頭立てに
パート2は、春のG1・重賞からの休み明けの馬を中心に見てみたい。
◆シックスペンス
<前走>日本ダービー9着:
若干内側有利もほぼフラットな馬場で、超スローペースを1・2着馬を見る位置でレースを進めながらペースが上がると置かれがちになり、4角からはまったく前との差を詰められなかった。完全な力負けだった。また、2走前にはスプリングSを楽勝しているが、弱いメンバー構成で離れた3番手を気分よく追走する展開に恵まれてのもので、着差ほど強い内容ではなかった。弱い相手にいくら強い勝ち方をしても着差は参考にならないことの見本のようなものだった。
したがって、夏場に別馬になるほど一変していない限り、当馬に高い評価は不要である。
◆ダノンエアズロック
<前走>日本ダービー14着:
若干内側有利もほぼフラットな馬場で、道中馬群の中で揉まれどおしでまったくいいところがなかった。スローペースでポジションも取れず伸びずで見せ場すらなく力負けであった。一方、2走前にはプリンシパルSを制しているが、2着のメリオーレムでも神戸新聞杯で離れた5着に敗退しているように重賞では通用しない弱いメンバー構成に恵まれたものでレース自体のレベルが高くなかった。
したがって、ダービーでは自分の競馬ができなかったことと、3歳馬全体のレベルと当馬の成長には未知数の部分があるが、それらを考え併せても押さえ程度の評価を与えれば充分である。
◆ローシャムパーク
<前走>宝塚記念5着:
雨で内側が伸びない外側有利な馬場で、中団の後ろを追走する形で馬場のいい外めをバックストレッチからあがったが直線伸びきれなかった。これは道悪適性の差がでてしまったものであり、力負けではない。また、2走前の大阪杯では空き家のG1とはいえ、早めに捲って僅差の2着に好走しており、G1でも充分通用するだけの能力を持っている。
したがって、馬自身の能力としてはG1レベルにあり、高い評価を与えて当然だが、開幕週で内側が有利な馬場が想定される中で脚質的に昨年のシュネルマイスターのように脚を余す危険性も認識しておくべきである。
◆カラテ
<前走>宝塚記念13着:
雨で内側が伸びない外側有利な馬場で、先行して比較的内側を通ったこともあるが得意の部類の力の要る馬場でもずるずると下がってしまい最下位に敗れた。2走前の鳴尾記念では軽くて速い内外ほぼフラットな馬場で、平均ペースの中団の内めで2着のボッケリーニとほぼ同じ位置を追走しながら伸びを欠いた。好きな馬で随分と馬券では世話になったがピークを過ぎたと言わざるを得ない。
したがって、当馬に高い評価は不要である。
◆マテンロウスカイ
<前走>ドバイターフ15着:
楽なペースでハナを切ったように見えたが直線で並ばれると失速し最下位に敗退したが、初の海外遠征でメンバーも強すぎたので度外視可能である。2走前には差して中山記念を制しているが、圧倒的に内側有利で外差しが利かない馬場で好位のインを追走する展開に恵まれたものであり、レース内容としての価値は高くない。
したがって、当馬に高い評価は不要であり、開幕週の内側有利な馬場で好位のインを追走できそうな場合だけそれなりの評価を与えるべきである。
◆ヤマニンサルバム
<前走>新潟大賞典1着:
ほぼフラットに近い馬場ではあったが、超スローペースの単騎逃げの展開に恵まれてのもので、レース内容としての価値は低い。また、3走前には中日新聞杯も制しているが、弱いメンバー構成と好位のインから抜け出す展開に恵まれたものでこちらもレース内容としての価値は高くない。
したがって、急激なメンバー強化を考慮すると、当馬に高い評価は不要である。
◆ヨーホーレイク
<前走>鳴尾記念1着:
ほぼフラットな軽めの馬場で、好位追走から先に抜け出しボッケリーニの追い上げをしのいで3着以下も1馬身以上離す強い内容の勝利であった。また、3走前の金鯱賞では1年2か月の休養明けをプログノーシス、ドゥレッツァを相手にいきなりあわやの3着と好走しており、休養前の日経新春杯ではステラヴェローチェを破っていて鳴尾記念の好走は当然の結果といえなくもない。
したがって、長期休養明け3戦での復調を考慮すれば、相応の高い評価を与えて当然である。
2回に亘って毎日王冠の事前検討をしてみた。
今週のポイントは以下のとおり
①開幕週の東京の馬場
例年馬場が軽くて好時計連発の東京開催開幕週。内前有利で前が止まらない可能性が高い。
②典型的な逃げ馬不在
先行馬は揃ったが、これといった逃げ馬はおらず、「他馬が行かないなら逃げてもいい」「マイペースで行ってハナならそれでもいい」くらいの馬ならチラホラ。ペースが上がらないと内前有利に拍車がかかる。
③スタミナよりスピード
2000mをこなすスタミナよりもマイルで生きるスピードが優位なレース。今年はマイル重賞勝ち馬が...
かなり枠順が左右しそうな気がしています。
どうなりますやら、期待しつつ発表を待ちたいと思います。