【短チャレ】PUT ON HER FACE#4 | アナゴンのミュージカル創作部屋

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アナゴンが創作したミュージカル台本、楽曲の一部を公開。
気軽に見ていってくだされば嬉しいです♪

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 くわしくはこちら

 

 

 

第一話はこちら音譜

 

 

 

 

 

 

 

ネットでも有名だという整形外科を訪れた。

 

安い値段でも診てくれるという、

 

冷静に考えれば裏の医者だった。

 

まだ高校生なのに年齢を偽って、

 

目立たない地味な色の服を着て行った。

 

その医者は私を頭から足のつま先までじっくり見て、

 

ニヤリと笑って、私に薬をくれた。

 

注射器の中に入った、透明の液体。

 

これを気になる頬のそばかすの近くに打つこと。

 

何度も打つ必要はない、すぐに効果は現れる。

 

 

 

 

もちろん、恐ろしくなかったわけじゃなかった。

 

不敵な笑みを浮かべながら話しているようで、

 

まるで美を求める私を面白がっているようにも見えた。

 

でも私は、この不明な液体を頬に打ち込むしかなかった。

 

このまま醜くて、見るだけで辛辣な顔と無縁になりたかった。

 

そして彼から愛される、彼女のようになりたかった。

 

美への執着、醜からの恐怖、

 

医者の不敵な笑みは、これらに勝ることはなかった。

 

 

 

 

家に帰って、親が寝静まったのを見計らって早速使ってみた。

 

プツリと一瞬痛みを感じて、それからは痛みも何も感じなかった。

 

液体をすべて投入して、注射器を抜き、

 

鏡の前で自分の顔を確認した。

 

そんなにすぐに変化が起こるはずがない。

 

軽いため息を一つ漏らした。

 

突然、顔全体がひりつき、熱くなり始める。

 

燃えるような、それは痛みだった。

 

顔の皮膚がただれるようで、真っ赤に燃え上がるようだった。

 

もがき、苦しみ、恐怖のあまり悲鳴を上げた。

 

すぐに親がかけつけ、気がつけば病院のベッドの上だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次回が予告していた最終回になりますキラキラ

 

好評ですと、続投になります!

 

 

 

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アナ・ゴンザレス