「日本を開く歴史学的想像力」 湯浅 赳男(ゆあさ たけお)を読んでいます。
教え子に歴史を教えていることもあって、今一度歴史を振り返ってみようと思って手に取ったのが本書。
単に出来事を羅列したような本ばかりの中に文化的背景などをもとに現代との繋がりを考察していく本書を見付けた時は胸が躍ったなあ。
地理や団体(組織)名などが少々難解で読みにくいのだけど・・・。
シナ・コリアは貴族を中心とした氏族制度が強い反面、日本は封建制度によって生活の為の土地に命を懸けて奉公したことからイエ制度が強い。(日本は多数=大衆中心的)
ゆえに企業の中の組織に組み入れられて初めて仕事を受け、そのなかで信頼関係ができてゆく。つまり日本における企業は疑似的なイエ(擬イエ)であるというのにはなるほど。
一方、アメリカでは逆に仕事を仲介に組織に組み入れたりするという。
ということはだ、場所(イエ)を要さないネットなどを通しての仕事は本来日本人には合わないものであるはずなのに、ネットで成功している日本人がいることからも、アメリカのように個が尊重され、イエ制度が音を立てて崩れてきているのだなとも思えてくる・・・