この書庫は半年ぶりですね…;
いえ、本は読んでて、ダンボールマウンテンは順調に成長中なんですが、
内容や読後感を短くまとめるという作業が、億劫になってしまってます。
リハビリも兼ねて、昨日読んだ1冊だけ。

「博士の愛した数式」 小川洋子著(新潮文庫)

売れてる本は避ける、というやや捩れた根性の持ち主なので、受賞作や
ベストセラーの類はあまり読んでません。
これは、題材が面白そうだなと思っていたので、ふと目についたときに
買って、置いてありました。

とても綺麗なおとぎ話、というのが、一読しての感想です。
悪い意味ではありません。
数学の世界の美しさが、数学とは無縁の身にも伝わってくるような気が
するというのは、すごいことだと思います。
それを可能にする装置である、正確に80分しか記憶のもたない老数学者
という設定の描き方も、静かで優しくて…現実感がなくて。

このお話は好きですが、これを「奇跡の愛の物語」(カバー)とかって
謳う発想は好きじゃないな、と思いました。