あまりにも似ていて涙が止まらなかった。 | 届かない手紙〜自死遺族〜

届かない手紙〜自死遺族〜

最愛の夫を失った妻の記録。
二度と戻らない日々…
失った未来…
行き場の無い気持ち…
もう二度と届くことのない夫への想いを綴る。

眠る前は特にパパを思い出す。


部屋に一人でいると涙が溢れてしまう。

基本夜は部屋に来る人はいないから安心して涙を流せる。


ただ、息子が不意に訪れる。


「ママ泣いてんの?」


「悲しいの…?」


「悲しくないよ!」


そう言って抱きしめてくれた。


温かい。


安心する。



最後にパパに触れた時の冷たさ


遺骨になったときの温かさ


生きてる息子の温もり



母親なのにこんなに泣いて


息子を困らせて不安にさせて情けない


お互い何も喋らず

ただそっと抱きしめ合う


すると息子が不意に私を撫でた


その撫で方が泣いてる私を慰める時のパパの撫で方にそっくりで…


息子のはずなのにパパかと錯覚するほど。


それがまた懐かしいような嬉しいような切ないようななんとも言えない気持ちになった。


声を上げて泣きたい気持ちを抑え息を押し殺して泣いた。



ねぇ。パパ?


あの子泣かないの。


寂しいって悲しいって言わないの。


思うことはたくさんあるみたいなのに…


私にはそんな姿見せないの。


ひっそり泣いてないかな。


苦しんでないかな。


パパみたいに一人で苦しんだりしないかな。


時々不安になるようなことを言うの。


私一人であの子を支えていけるかな。