眠れない夜。 | 届かない手紙

届かない手紙

自死遺族〜
最愛の夫を失った妻の記録。
二度と戻らない日々…
行き場の無い気持ち…
もう二度と届くことのない夫への想いを綴る。

 

 

 

 

遅い時間ではあったがすぐに義両親に連絡をした。

 

帰ってくるはずの夫が帰って来ない事。

連絡をしてもつながらない事。

上記を伝えた上で夫から何か連絡は来ていないか尋ねてみた。

 

 

声が震え、冷汗が流れた。

 

 

何の連絡も来ていないとのことだった。

心配ではあるが夜も遅いし明日の朝まで待ってみよう。

眠れないかもしれないけれどまずはしっかり寝よう。

明日の朝、心当たりを探してみよう。

 

電話を切った後、再び夫に電話をした。

 

 

「お掛けになった電話は電波の届かない場所にあるか、電源が入っていないため掛かりません。」

 

 

何度掛けても繋がらない。

無機質な音声ガイダンスが流れるだけだった。

 

 

ウトウトはするものの寝付くことは出来なかった。

何度もLINEを送り、電話を掛け続け、夜が明けた。