①米国エリート大学の合格基準・・・親の学歴が合否を左右する! | アイビーリーグ4校に合格しました(旧・米国公立校からアイビーリーグ4校に合格)

アイビーリーグ4校に合格しました(旧・米国公立校からアイビーリーグ4校に合格)

米国公立学区育ちの日本人生徒が、アイビーリーグ4校(イエール・プリンストン・コロンビア・ペンシルベニア)に合格しました。
子育ての備忘録も兼ね、親子で歩んだ合格までの軌跡を、アメリカの大学合格に必要な情報と共に、随時アップしていきます。

アメリカで子供の大学受験プロセスを経験し、驚いたことの1つが、

 

親の学歴が、子供の大学の合否判定に影響するキラキラということ。

 

この傾向は、アイビーリーグなどのエリート校ほど顕著です。

なぜなら、アメリカのエリート校は「多様性」を重視しているから。

なので日本の大学入試のように、点数だけで合否を判断せず、志望者のさまざまな要素を総合的に判断し、合否を決めるのです。

 

そこで「多様性」を大学に取り入れるため、判断基準の1つとされるのが「親の学歴」

これに関するパターンは2通りです。

 

*もちろん、First GenerationLegacyで優遇されなくても、十二分に学力があり合格するお子さんは大勢いますよ。一応念のため…。

 

*知り合いのお嬢さん、「ハーバードにレガシーで合格した」と言われたくなくて、プリンストンに進学しました。分かるような気がする…。

 

①まずは、First Generation と分類される志願者。

これはブラウン大学が提示している定義によれば、The formal definition of a first-generation college student is a student whose parents did not complete a four-year college degree. となります。

 

First Generationのように、親が4年制大学を出ていない出願者の合否選考にあたっては、「今まで大学教育に縁がなかった生徒の場合は、親が大卒の家庭に比べ、いろいろ分からないことがあって大変なだったはず。だからそのあたりを合否判定にあたっては、考慮にいれましょう。」となるわけです。

今ではどのエリート大学も、合格者の1割くらいがFirst Generation。かなりの比率ですね。

 

各大学、First Generationの生徒が大学になじめるよう、そして卒業できるよう、万全の態勢でサポートします。エリート校を中心に、かなり充実した環境が用意されています。これは多様性を重視する大学側の意識の高さを表していると思いますね。

 

ちなみに、コモンアプリケーションと言われる大学願書には、親の学歴を書く欄があります。親が修士号、博士号を持っているかどうかまで、書き込む欄があるのです。

コモンアプリケーションに虚偽の内容を申告すると、合格取り消し事由になります。なので、「私、大学出てるけど、高卒ってことにしよう。」なんてことは、決してしないようにしてくださいね。

 

②志願者に、Legacyがあること。

PrepScholarというサイトによれば、A legacy is someone who is related to an alumnus of a school—usually a child of a graduate. となります。

要するに、親が出願している大学の卒業生だと、その子供はLegacy(レガシー)となり、レガシー優遇枠内での合否判定となるわけです。

 

例えば、母親がイエールの卒業生なら、その子供はイエール レガシーとなり、レガシー優遇枠内での合否判定になります。ちなみに、各大学の出願者向けのウェブサイトを見ると、どういう志願者がレガシーアプリカントなのか、きちんと解説しています。プリンストン大学の場合だと、「母親・父親・ステップファーザー・ステップマザーが在籍していたなら、あなたはレガシーアプリカント」と書いています。

 

ただこのLegacy枠、最近はどのエリート校も難しくなってきています。親が卒業生なのに、不合格になってしまうのです。うちの子・ミニムーミンがアイビーリーグの一つ、ペンシルベニア大学のアルムナイ(卒業生)による面接を受けた時のことです。その方は前の年、自身のお子様をレガシー枠で受験させたとのことでしたが、その枠内での争いが激しくなってきており、レガシー枠なのに全く「優遇」されている気がしなかったとか。

 

(ちなみに、うちの子供の場合は 両親共に大卒。レガシー無し・・。非常につらい戦いあせるでした。)