これは予告編見てびびっていたんですが、予告編はほんの序の口。本編は全編もっとすさまじいものでした。緊張感がハンパないです。映画が終わった瞬間、館内から一斉に息をはく感じが漂ってましたもんね! きっと皆さん同様に緊張して見ていたのだと思います。
ジャズ・ドラマーを目指して名門の音楽学校に入学した1年生が、有名な教師に「自分のクラスに来い」と抜擢されて喜んだのも束の間、そこから鬼のようなしごきが始まるのですが、もう音楽映画というよりスポ根映画のような感じ。罵声も飛ぶし、椅子も飛ぶ! だんだん精神が壊れていく主人公。一体どういう結末になるのかと思いきや、うっわ~~~!! そうきたか!! という結末。これはもう見て驚いて欲しいので書きませんが、ラストの約10分のために、怖いのを我慢してとにかく頑張って見て下さい!
私はこの映画を見た日の夜に、福岡で大江千里君のピアノ・ライブを見たのですが、彼もまた40代後半でそれまでのキャリアを捨てて単身アメリカの音楽学校に入学してジャズを学んだ人。ライブとライブの合間の休憩時間にラッキーにもお話出来たので、映画のチラシ見せて「千里さん、この映画見ましたか?」ってきいてみたら「見ました! 僕もまさに、あんな感じだった!」と。ひぇ~!!! まぁ、あそこまではないにしろ、千里さんもかなり苦労された模様。
これ、小倉では6月から上映なんですが、もう一回見たらグッタリするの分かってるんだけど、多分、また見に行ってしまうと思います。