先日は南ドイツ生産者クナウスのメーカーズディナーに参加しました。ワイン会を企画&主催する事が多いのでいち参加者(目線)になれるまたとない機会です。
先月、インポーターを囲む会で365wineがお世話になった京都の野村松花堂にて。
今回はドイツ在住歴5年のシェフがアンディの故郷である南ドイツのお料理を披露してくれました。前菜は、シュヴァーベン風オードブルの盛合せです。
私は、アンディーの隣の席、特等席だったのでつい、要らないことを聞いてしまいます。「これは本当のドイツ料理?」アンディは「正しくそうだよ」返します。
左の黄色いものは錦糸卵と思いきやシュペッツエレというパスタです。国産のレモンピールが入っているので爽やかな風味です。
365wineも輸入業をはじめて2年目に生産者が来日しました。メーカーズディナーやセミナーと彼女にずっとアテンドして大変だったと記憶しています。お客様と生産者、双方を喜ばせたいという輸入元の気持もよくわかります。
キッシュ以外は冷菜です。複雑でいてどれも繊細な味です。合わせた白ワインはグラウヴァイセレーベン2014 Grauweissereben 2014 ピノグリやシャルドネなどをアッサンブラージュしています。
伝統的なジャガイモのスープ。
お次はマウルタッシュと言う、ラビオリみたいなお料理です。通常は本場ドイツでも予めボイルされたものが提供されます。出来立てが最高に美味しいと言うことでシェフがこの後キッチンでボイルしてくれました。
お次のワインもトロリンガーS 2015 です。先程との違いは亜硫酸 SO2が入っているか入っていないかです。最初に頂いたのはSO2フリー、こちらは2、30mg添加しているそうです。
最初のは酵母も感じられチャーミングでしたが、後のは、なお洗練されたイメージです。SO2フリーは他の品種でも試したそうですが、酸が豊かでタンニンが程よいトロリンガーが上手くいくそうです。彼の醸造所では全生産量の10%がSO2無添加でワインを造っています。どちらも美味しく頂きました。
4品目はトリッパの赤ワインビネガー煮込みザウアークッテルンです。
酸味が絶妙です。
レンベルガーS 2014 Lemberger クナウスは1995年に創業のワイナリーで0.5haの畑からはじまり、現在は15ha 年間70000本のワインを手掛けています。
自家製ソーセージレンズ豆の煮込み
主菜は、鳥取大山ポークのオーブン焼き ドライプラムのソースです。
デザートはトップフェンクヌーデル ヘーゼルナッツバター バニラアイス リースリングGのサヴァイヨン。名前が長いです。
りんごとレーズンはリースリングでコンポートされたものです。野村シェフ、貴方は天才です!
リースリング G 2014 Riesling
「ワイン」には造り手の気質が表情として反映されます。「美しい心」こそが「美味しい」ワインを生み出します。これからも良い人(造り手)を探し続けたいと感じました。