
彼こそ当主であるディディエ。口髭がなんともダンディです

そんなダンディはビオディナミの先駆者です。ビオのハウツーがある程度浸透し、流行り始めたのち取り入れるのはいとも簡単です。誰もやっていない時代に自身のロジックを貫き通し実践してきた彼は多大な苦労を重ねたと思います

パリでは今Bioが大ブームです
どこのスーパーマーケットにもBio特化コーナーが設置され多岐に渡る製品が陳列されています。地球環境だったり昨今では福島の原発事故や北陸地震の援助やエールを企業の収益やイメージUPに声高らかにやっているのを見ると本当に嫌気が差します
真剣に何かを守りたいと切望するのなら、やったらいいんです。自信を持って貫いたらいいんです。ビオの高評価が定着し人気取りの為にビオワインを作っている生産者も少なくありません。こうなってしまっては本末転倒です。
ディディエ モンショヴェの試飲と参りましょう。2012年の樽利きです。
アリゴテは白桃と柑橘類の香り。ミネラルの乾いた中に甘さが感じられます。余韻は短め。
オートコート ド ボーヌは濃い色調にベジタブルやコケの香り。少し陰な感じがしましたが、アフターに発揮される力強さに裏返されました。
ボルネイ 1er Cru Argreはアルコールのボリュームが高く酸味もタンニンも負けずとしてそのバランスを保っています。
ポマールはパワフルな果実味に圧巻です

ボーヌ 1er Cru オー クシュリアAux Coucheriasからはボリューミで力強い男性をイメージしました。目の前にいるダンディそっくりです

ボトリングされた2005年のコートド ニュイは甘い果実味が最前列に繰り出しセンターを誰にも譲りません。
この年はブルゴーニュもボルドーと同様に天候に恵まれました。良い年はタンニンが多過ぎる傾向があるのですが、ダンディの男のワインは実にバランスが取れています

2006年のポマールは洋梨、熟したキウイ、赤系果実の強いフルーツ香。酸ときめ細やかなタンニンが見事に調和しまろやかな印象です。フィニッシュには木や紅茶の葉っぱなどの複雑性が現れます。
ディディエにポマールの飲み頃を聞いたら、
「ブルゴーニュのワインは5年~10年経過しても全然美味しさは失われないよ。ただ10年~20年経つとどうだかね。枯れた感じが好きな人もいるけど、僕は果実味が失われない内に飲む事をお勧めするよ」
テイスティング中にMisssimが発したつたないフランス語での一言を不意に思い出しました

「グラスの中に沢山のフルーツがあります」
このコメントに彼は嬉しそうにニンマリと微笑み返しました






ダンディズムのワインは全て果実味が豊かでとても男性的でした

記事を書いていてドメーヌの写真が無い事に気が付きました。ただの一枚もありません。
あまりの美味しさに撮影も忘れて利きいっていたという事でご容赦下さい

ニュイ サン ジョルジュの街中はお花が咲き乱れ綺麗です。交通量も田舎なので少ない為、お散歩するには好都合です

この日のランチは街中に3軒しかないブーランジェリーのミックスサンドです。
トマトがジューシーでハムの塩味とパンが仄かに甘い。味わいのバランスは100点満点です
直径20cm、顔ぐらい大きなサンドウイッチなのですが感動する程美味しかったのでペロリと平らげてしまいました
同日に撮影した他の場所での写真でごまかしたMisssimでした




