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彼はヴァカンスのエンジョイ真っ只中です。フランスに来るわけでもなくドイツ経由でトルコに一人旅をしている最中です
飛行機はファーストクラス使用。初めてのイスラミックカントリー。彼の旅の目的は自分探しでした。旅✖自分探しは頻繁に耳にする組み合わせです。でも、正直Misssimは呆れました。もうすぐ39歳になる中年男が中東一人旅を通して自分探しです。まだ、アイデンティティを確立していなかったのでしょうか。Misssimが20代でとっくに見つけたものをSさんは探しています

先日、Misssimは自分の在り方を見つめ直しました。そもそも何の為に今フランスで暮らしているのか。ワイン造りの勉強は何の為にするのか。この先どちらの国で生きて行くのか。考えなければならない事をひとつひとつ紙に書き出してみました

実際、自己を最大限アピール出来る資格は何も持ち合わせておらず、フランス語も全然話せない。そんな何も出来ない自分が恨めしく悔しくさえ思いました

もちろんこんな事をSさんに相談するつもりは毛頭ありません。Misssimの前に立ちはだかった試練を自分の力で解決し次のステップに足を踏み入れなければこの先の私は存在しません

先程彼は1週間の旅を終え帰路に付きました。旅行中は毎晩彼に電話をしました。フランスードイツ間は時差は無く、トルコとは僅か1時間の差です。フランスー日本間のように時差の考慮が必要なく気軽に電話を掛けられます

仕事の事で愚痴るわけでもなく、言葉があまり出来ず異国で一人で不自由していないかと気掛かりだった為、毎晩コールをしてしまいました

5年程前になりますが、丁度今と同じ時期にMisssimはトルコを20日間かけて一周しました。女一人旅です。土地の経験があるのとイスラムにも少なからずとも精通している為、困った時には手助けが出来るのではないかと思いました

自分の心配事は脇におき、彼の口調からも高揚感が溢れているその日の出来事に耳を傾けます

この一見何も意味を成さないような行為がMisssimには吉と出ました
間に変哲もないごく普通の会話を挟む事により程よく集中して真の問題に取り組む事が出来ました。どんなに困難な試練でもそれを乗り越えられる才能と技量、そして運が自分には備わっているから神がわざわざ与えたチャンスと解釈してこの現状をまことしやかに受け入れていかなければなりません。
何だか自分にはやり遂げる事が出来る自信が湧いてきました

来月、長期休暇で来仏する先輩に、
「何か欲しいものある?」
と尋ねられました。
Misssim「出汁の味がするものが食べたいです。赤い狐と緑の狸。乾燥ワカメ・・・」
先輩「あんた遠慮してるやろ」
Misssim「幸運を下さい!!」
先輩「はははっ」
失笑している彼女の顔が浮かびました
まだ始まったばかり!と喝を入れられました
運も味方に付けられれば怖いもの無しです
冒頭ではSさんの自分探しの旅を小馬鹿にしていましたが、よく考えると20代で完結したと思っていたMisssimの自分探しはちっとも終わってなどいませんでした。
自分自身という最も身近な存在を理解することは簡単なようで最も困難を極めます。そもそも生きている間に悟れるものなのか、その終わりはあるのかMisssimにはわかりません。だだ言えるのは、難関だという事です。自分探しは一生続くのではないかとさえSさんの背中を見て思い始めました。
Misssim「出汁の味がするものが食べたいです。赤い狐と緑の狸。乾燥ワカメ・・・」
先輩「あんた遠慮してるやろ」
Misssim「幸運を下さい!!」
先輩「はははっ」
失笑している彼女の顔が浮かびました
まだ始まったばかり!と喝を入れられました
運も味方に付けられれば怖いもの無しです

冒頭ではSさんの自分探しの旅を小馬鹿にしていましたが、よく考えると20代で完結したと思っていたMisssimの自分探しはちっとも終わってなどいませんでした。
自分自身という最も身近な存在を理解することは簡単なようで最も困難を極めます。そもそも生きている間に悟れるものなのか、その終わりはあるのかMisssimにはわかりません。だだ言えるのは、難関だという事です。自分探しは一生続くのではないかとさえSさんの背中を見て思い始めました。
