大事なものは。

出逢った言葉の中で、強く共感した言葉。



大事なものは必ず面倒くさい。（鈴木敏夫）



知っている方も多いと思います。

鈴木敏夫さんは、宮崎駿監督や高畑勲監督が手掛けるジブリ作品には必ず欠かせないプロデューサーの方です。


私の感覚だと、「監督の優秀な右腕」「監督の女房役」というイメージが強いのですが、

ジブリファンから見たら違う感じなのでしょうか？

「この人がいなくちゃジブリ作品は無いようなものだよ！」という風にも感じます。



話は戻りますが、

この言葉を耳にした時、「確かにそうだ」と思いました。

言葉の通り大事にしてるもの程、手間のかかるものです。


曲作りなんかは本当にそうです。

時にはさらっと短い時間で出来る曲もあったりします。

でもそれは

アルバム制作の過程で何曲も連続で作っている中、その鋭くなってる脳の感覚の中で「ふっ」と出来る時くらいです。


それ以外は、大抵すぐに曲はできないし、

作ったメロディを何度も見直して、再度考え直して、歌い方も変えて、時にはダメ出しを受けて. . .というのを何度も何度も繰り返します。


例えばシングルになるような自信作だと制作日数が半年、下手すると１年近くかかる事もありました。



端から見たら「同じ作業の繰り返しで面倒くさそう」と思うかもしれませんし、

当の本人も「ゴールはどこなんだ！？」と道に迷う事もしばしばです。



世界に誇るジブリ作品であれば、その苦労たるや想像を遥かに超えるものだと思います。


しかしそういう面倒や手間をかける、もしくは手間がかかるもの程、それだけ「大事にしたい」という情熱の表れだと思います。


それは「執着心」という言葉にも変えられるでしょう。


まぁ、宮崎監督のこだわりや執着心に振り回されるスタッフの鈴木さん達はさぞかし大変なんでしょうけど（笑）。




あまりこだわりすぎて、行きたい道を失ってしまっては本末転倒ですが、

「こだわり」という名の面倒は、失ってはいけないなと思いました。


そこがなければ、人が感動する作品は生み出されないから。


そんな事を思いました。


ユアオハナ
Miss Monday