実は中学3年の時同じクラスで、隣の席に座っていたMくんは、
わたしがひそかにずっとすきだった男の子でした。

幼稚園、小学校、と仲良くしていたのだけど、
中学になると不思議と話しにくくなるものですよね^^;

それでも、ともだちと一緒になって、ちょっとからかってみたり、
声をかけてみたり、その程度のかかわりはできていたんです。

友達も、わたしがM君のことを好きなのを知ってたし、
ときどき、二人になるように仕向けてきたり。

やめてよーもー!と言いつつ、内心うれしかった。


でも、中3の夏、自分の汗のにおいがわきがなのでは?と気付いてしまってから、
そんな日々が変わってしまいました。


友達がわざと、Mくんにぶつけるようなそぶりをしたとき、
本気で「やめてよ!!」と怒ってしまったんです。

友達もびっくりしていたけど、Mくんもびっくりしたとおもう。


気にしすぎかもしれないんだけど、でも、わたしのことを「くさい」って
一度でも思われてしまったら、いやだ。

そんな気持ちが先に立ってしまって。。。

友達は、もうMくんを交えてからかうようなことはなくなりました。


わたしは、わきがが原因で好きな人にも近づくのが怖い、
そうなってしまったんです。

どうして、わたしばっかり、って。
男子と気楽に戯れている友人たちがほんとうに羨ましかった。

みんなはワキガなんてないんだよね。きっと・・・。

高校に入って、運動部にも入らずに、いわゆる帰宅部でいたけれど。
ほんとうは運動が大好きだし、好きだったテニスも始めたかった。

だったら匂いを改善していきたいって思って、わたしなりにいろいろとやっていました。

高校生だったし、お金があるわけじゃないから
できることはもちろん限られてます。


デオドラント効果があるっていうボディシャンプーを薬局で見つけたので
おかあさんに頼んで買ってもらって。

たとえば、朝起きたら、すぐにシャワーを浴びて、
そのボディシャンプーで洗います。

そして、シャワーの後はしっかりふいて
デオドラントのロールオンタイプをしっかり塗る。

汗が引いたら、制服に着替えて、
できるだけ汗をかかないように、ゆっくりと歩いて学校に向かう。

とか。

普段は、できるだけ、綿素材の服を着るようにしていました。
そうなってくると、おしゃれなものがなかなか着れないんです。


透けるようなふわふわしたような服を着たくっても、
化学繊維でできてるものだと汗がたまってしまう気がするし・・

家に帰ってからも、すぐにお風呂に入って、
いい匂いのするシャンプーとボディシャンプーを使って。

こんなふうにわきが改善のために努力はしてました。

でも、やっぱり・・・治った感じがしなくって。

おしゃれも今一つ楽しめないし、
わきがなんてなくなってしまえばいいのに。。。っていつも思っていて

すごく悩んでいました。
テニスに明け暮れていたのに、自分の匂いに気づいちゃって。
それが思えばきっかけだったなぁーと思う

わきが匂うだなんて、女の子なのに、しかもこどもなのにって。


友達は、パパと同じ洗濯機で服を洗うのが超いやだって言ってた。
それなんで?って聞いたら、

だってパパって、なんか臭いんだもん。
おやじ臭ってやつ?

なんて言ってた。最初、それを聞いて爆笑だったんだけど・・。


お父さんが匂うってのはまだわかるよ。
でも、わたしは女の子なのに、しかも、まだ子供なのに。


今、わたしが匂うかもしれない、
わきがかもしれない、事実に、友達が気付いたらどうしよう。

そう思ったら、もう笑ってられなかった。


私の学校って、クラスの人数が40人くらいいて
けっこう、教室がぎゅうぎゅうだったんです。


隣の席のことは、肩が触れるくらいに近い。

もしかして、隣に座っている男子・・Mくんが、わたしのわきがに気づいていたら?



好きな人に近づきたくても、こわくて近づけない

耐えられなかった。
学校に行くのが、ほんとに嫌だったんです・・

ワキガってそもそもどんな原因があるんだろう。。。

それがわかれば、もっと根っこの部分の対策ができるのかもしれない。



そんな風に思いました。



インターネットで調べてみたら、

わきがの原因は「アポクリン汗腺」というものが、カギを握っているみたい。



これは、ワキとかにしかない汗腺らしくって、

ここから出てくる汗と、脂肪とかタンパク質が混ざって、

それを皮膚の表面の菌が分解したときに出るにおいが「ワキガ」なんだっていうこと。



アポクリン汗腺が多い人の方がにおうってことなのかな。



わきがの原因はわかったけれど、じゃあどうすればいいのか。。

ちょっと、私の手には負えないかんじ。





そういえば、前に友達が、外国に住んでいた時の話をしてくれたのを思い出した。



「外人って結構におうよー。なんか人種的に、匂う人たちがいるっぽい。

 数メートル離れてても、おもわず鼻をおおっちゃうくらいクサかったりする。



 デモさー、外人どうしってそれが当たり前なのかわかんないけど、

 全然気にしてなかったんだよね。



 わたしだけが、鼻をおおって「うう」ってやってた」





アポクリン汗腺って、外人さんには多いの?いわゆる「わきが」も、日本では少数派だけど、

外国では当たり前なのかな。



だったら、海外移住しようか・・。とか。本気で思ったこともありました。


ワキガと言ったら、やっぱり匂いを何とかしたい。

夏は、朝起きてお風呂に入って、学校から帰って入って、寝る前にも入る。





そんなふうに、できるだけ汗を流すようにしてたけれど、

入っても入っても、匂いが良くなってる気がしなかったんですよね。







そのおかげでか、デオドラント系のグッズには、結構敏感でした。

ワキガが治るかどうか、わからないけど、少しでも匂いを抑えたくって。







デオドラントといえば、しゅーっとかける、エイトフォーみたいなのとか。

あとはロールオンタイプのものとか。





ほかに、紫外線治療器っていうのもありました。

UVの光で殺菌するみたいなんですよね。





それを買ってみようかなと思ったこともあるけど、なんか胡散臭いし。

実際どうなのかわからないと無駄な買い物になっちゃうし、と思って手が出せなかった。





友達がクリニークのロールオンのやつ、ワキ汗ピタッと止まるし結構いいよー、と言ってたので、

それを買ってみて使ってみた。





たしかにワキ汗は、わりととまる。

でも匂いは・・わからないんですよね。







もっともっと根本的にワキガを治療しないことには



もしかしたら私の悩みは解決しないのかもしれないな。





そんなことを薄々考えたりしていました。





その後、いまの旦那さんに出会って

わりと、においのことは気にしない人なのか、とりあえずなにも言われないまま。



恋人時代はいつもデオドラントグッズ常備でデートしてた。



結婚できたのは奇跡かもしれない。


ワキガ、ということに気づいてしまってからというもの、
汗を流すことが怖くなってしまいました。



ほんとだったら、運動は大好きだし、テニスもがんばっていたし。
でも、中3で引退してからは、できるだけ汗をかかないように・・


人にもあまり近寄らないように・・と。
自分でも、なんだか暗くてうじうじしてて、すっごく嫌でした。


高校生になったら、もっと本格的にテニス部にはいろうと思っていたんだけど、
だんだんそんなきもちも薄れていっちゃって。



結局、高校入学後に選んだ部活は、「郷土研究部」
活動は、ほとんどしていない、つまりは帰宅部でした。


高校3年間。


あんなに活発だった私が、読書を趣味にして、静かに過ごす、
まったく別人のようになってしまってたんですよ。


だから、中学の時の同級生に、学校帰りにばったり会うと、
おもわず逃げてしまいたい気持ちになったり。


「なんか、みすくちゃんかわったよね」
そんな風に思われているかも・・

だけど、まさかそれがワキガのせいだなんて誰にも言えず


静かに高校時代は過ぎていきました。。
中学3年夏に感じた「あれ?」という違和感。
ただ、汗臭いのとは違う。

なんというか・・・酸っぱいような、気になる匂い。


これが”ワキガ”というものだというのを知ったのは、
たまたま見ていたテレビの中で、お笑い芸人が「こいつのワキガはマジで○○」って言ってたから。


わ、き、が、・・・って何だろう。
調べてみて、においの特徴を見て。


・・みすくのにおいもコレかもしれない。

そう思ったんです。

これっておやじ臭の一種なんじゃないの?と、思ったんだけど
どうやらそうじゃないみたいで。


わきがの始まりは、思春期のころが多い、と言う話。
ホルモンの活動が活発になるからだって。


まさに、わたしは思春期。
間違いないんだ。


わたしのこの匂いはワキガって言うものなんだ。
本人が気づかないことが多い、って書いてあるけど
自分で気付いちゃってるっていうことは・・・

他の人は、とっくに気づいてて「みすくって、なんか臭いよね」って思ってるかもしれない。


恥ずかしい。学校にも行きたくない。
そんなふうにおもってしまった。




はじめまして。みすく、と申します。 兄、兄、私、の3人兄弟で、ちいさなころから泥だらけになって遊んでました。 どちらかというと超活発な子供だったと思います。 兄たちと遊んでいると時々「くせー!」って言われることがあり。 いっつも外で遊んでいて、汗だくだったからですよね。 子どものころだから当たり前といえば当たり前。 お風呂はあんまり好きじゃなかったけど、普通レベルには入っていたし、 そんなに”匂い”を気にしてはいなかったんです。 中学は、テニス部に入り、外で真っ黒になりながら部活三昧。 やっぱり汗びっしょりになって毎日を過ごしていました。 友達と一緒に「汗くさ!」とか笑いあったりね。 ・・・でも。 あるとき、ふと思ったんです。 あれ、ただの汗臭い、とはなにか違う匂いがしたぞ・・。と。 思えば、あの時が、わたしのわきがの自覚の日。 ワキガ、という言葉は知らなかったけれど、 汗のにおいとは違う、”なにか”の存在を知ったのは中学3年の夏でした