雪幽酒 | 電柱の影にいる

電柱の影にいる

頭のネジがゆるんでる

粉雪を咲き散らす酒

眉月に隠れる横顔の

面影浮かび消える幻想

世捨て人の悲しい遠吠え、高く

黒い川の橋の下で見る夢は

どこまでも届かない現実を忘れて

いっそ楽になろうと言うけれど

がんばろうと思えたなら

希望はあると思う