サンスーシ宮殿の近くには、
七年戦争の勝利後に、国威発揚のために建てられた新宮殿 がある。
これはヴェルサイユ宮殿を模した大規模な宮殿で、その姿は荘厳である。
我々は新宮殿に到着すると、敵スパイの痕跡を調査したが、
大した手掛かりもなく、早々に捜索を打ち切った。
とりあえずここで、記念撮影をパチリ!
(楕円の中は、お休み中の茶屋氏)
六条団長が、
「皆さん、今日はよくやっていただきましたが、
残念ながら敵を取り逃がしてしまいました。
今日はもう、これぐらいで切り上げましょう。」
と言うと、誰かが 「メシ!メシ!」 と叫んだ。
「そうですね。湖畔に佇む由緒あるレストランでディナーにしましょう!」
と言う団長の案内で、
1840年にプロイセン国王のために作られたという建物で営業するレストランに向かった。
湖を望む、とても素晴らしいロケーションである。
ということで、
あれ? いつの間にか茶屋氏も乾杯に参加しているではないか!
さて、肝心の料理だが、どれもとても美味しい!
メインの魚料理も旨かったが、特にデザートは絶品だっ!
食後に、オーナーのマキヤス・ウーデルさんから、レストラン経営についてお話を伺った。
オーナーが言うには、
この建物は1918年、第一次大戦が終わるまで王家の別荘として使われていたが、
30年ほど前に父親がここを買ってレストランを始めたらしい。
マキヤスさんはお父さんと力を合わせ一緒に経営してこられたが、苦労の連続であった。
今、繁盛しているのは、
お父さんの代からのお客様を大切にしながらも、
少しずつ新しいことを取り入れているからだという。
この新旧の調和こそ商売にとって重要であり、
もう一つ、この店独自の存在価値、
オリジナリティを大切にすることが肝要であると仰っていた。
商売の基本は、洋の東西を問わないようだ。
最後に湖畔を望む夕日を眺め、あらためてドイツの自然に包まれている自分を実感した。