「コミュニケーション力を次の4つに分解して考えていきましょう。①理解力②察知力③言語化力(論理的構成力)④話術」

単にコミュ力といっても面接で見られるコミュ力とは以下の4つだと筆者は言います。
①理解力
質問の内容を理解していることを相手に伝える能力。
そのためなら質問を聞き返しても場合によっては自説を変えても構わない。
②察知力
聞き手を主役と考え、柔軟に対応できる能力。
③言語化力(論理的構成力)
以下の二つに分けられる。
1. 言葉の選択能力
2. 論理的構成力
1に関してはこれまでの人生で培った言葉選びのセンスが問われるので即効薬がない。
2の論理的構成力とは根拠と道筋から説得力を持って主張を生み出す能力のこと。
面接する側からかなりきっちりと問われる能力。
④話術
話の長さ、声の大きさなどペーパーでは現れない説得能力。

面接に向けて、単にコミュ力が不安だと嘆くのではなくどの能力が欠けててどこが秀でているかを確認しましょう。

新卒が面接で問われる能力の8割はビジネスマンとしての能力であり、残りの2割はクリエイティブな能力など、企業によって違ってきます。
これらのうち6割取れば合格と考えます。
つまりクリエイティブな能力を全て捨ててビジネスマンとして問われる能力のうち8割を確保すれば合格します。
ビジネスマンとしての能力とは問題解決力、行動力、コミュ力に分けられます。
問題解決力、行動力は紙上でエピソードをもって証明することができますが、コミュ力に限っては面接の場でしかその能力を披露できません。

このように就活のアプローチの仕方について体系立てて書いてくれているのでとっつきやすいですが、結局はいかに自己分析をするかが大切であると繰り返し書かれています。

企業から選ばれる側ではなく選ぶ側になる。
そういう姿勢が大事だと感じました。