バンコクから北へ約440km、
タイ北部の南端に位置する古都スコータイ。
「幸福の夜明け」を意味するその名のとおり、
1238年ここにタイ族による
最初の王朝が開かれました。
強力な軍事力と
「スコータイは美しい国ぞ、
水に魚棲み、田に稲穂実る」と
当時の碑文が謳ったような
豊穣な大地を誇り、
第三代王ラームカムヘーンの時代には
その勢力が絶大なものに。
近隣諸国はもちろん中国などとも
積極的に関係を結び、
また仏教の普及にも尽力して
多くの寺院を建造、
そこからタイの文化芸術の古典様式が花開き、
タイの文字や文学が生み出されるなど
現在のタイの礎を築きあげました。
そんな当時の栄華を偲ばせる荘厳で
美しい遺跡群は、東南アジアで
最も価値のある史跡のひとつとして
ユネスコの世界遺産にも登録されています。
スコータイ市内から西へ約12km、
面積約70㎢の広大な歴史公園。
3重の城壁の内外に、寺院を中心として
200件の遺跡が文化庁の下で
管理・保存されています。
これら遺跡の多くは、
1238年〜1378年の間、
タイ族の歴史上初である統一国家
「スコータイ王朝」によって
建築されたものです。
スコータイ歴史公園の見所は、
各所に点在するインパクトのある
遺跡や仏像です。遺跡や仏像は、
スコータイ様式(スコータイ仏)と呼ばれる、
スコータイ王朝が確立した
独特の建築様式に基づいて
建てられています。
城壁内の各寺院は、
土曜日の18時頃から21時頃まで
ライトアップされ、日中とはまた異なる
幻想的な雰囲気で見応えがあります。
広大な敷地と、暑さもあって
![音譜](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char2/038.gif)
スコータイ歴史公園内でもっとも大きく、
見応えのある寺院。
上座部仏教を信仰する国々では
仏舎利(マハタート:お釈迦さまの遺骨や遺灰)を
祀る習慣が古くからあり、どの王朝にも
その仏舎利を納める寺院(ワット・マハタート)が
必ず建立されています。
スコータイ最古の碑文によると
「スコータイの中心には礼拝堂あり、
黄金色の仏像あり、アッタロット仏あり……」と
刻まれているように、
マハタート寺院の境内には、
さまざまな仏塔や礼拝堂がありました。
現在、アッタロット仏や
北側の坐像は残っていますが、
本堂にあったご本尊は、
ラーマ1世(在位1782–1809)によって
バンコク王朝の
ワット・スタットに移されています。
100年ほど前にヨーロッパの白人が
たくさんの仏像を持って
行ってしまったそうです。
巨大な仏像の首から上だけ切って
持って帰ったりとか ← ひどい
現在でもタイでは仏像を国外に
持ち出されることには
神経質になっているのだそうです。
観光客がお土産に買った仏像も、
税関で取り上げられることがあるとか。
(そして職員の自宅に飾られていたり)
それにしても暑い!
アッタロット仏と呼ばれる立像。
② ワット・シー・サワイ
ワット・シーサワイは、
12世紀末-13世紀初頭にクメール人により
ヒンドゥー教寺院として創設された。
その後、15世紀になって
未完成であった建造物が改修されており、
タイ人による仏教寺院となっている。
1907年の発掘では、
ヒンドゥー教の神ヴィシュヌの
まぐさ(リンテル)や、
神々の青銅の断片が発見された。
![image](https://stat.ameba.jp/user_images/20240220/03/mission-navi/19/50/j/o1080144015403701303.jpg?caw=800)
歴史公園の城壁の西北に位置する寺院。
スコータイを象徴する「アチャナ仏」が
祀られています。
高さ15m、幅11.30mの大仏「アチャナ」は、
「動かぬもの、変わらぬもの」
という意味のパーリー語で、
今も変わらず穏やかな表情で
スコータイの町を見守っています。
迫力ある大仏を安置する礼拝堂や
横の本堂などは、
後のラムカムヘーン大王(1239–1317)の時
建立されました。
また、菩提樹の森にあったため、
「ワット・シーチュム」との名がついた
「シー」は、「サリー」という
スコータイの言葉からきていて、
菩提樹を意味します。
厚さが3mもある礼拝堂の左の壁には、
大仏の裏と屋根があった部分につながる
トンネルがあり、そこには
釈迦にまつわる壁画が50点ほど
描かれています。
かつてトンネル内に入って
大仏の声を真似た人がいたため、
それ以来「しゃべる大仏の寺院」
とも呼ばれたりもしましたが、
現在トンネルは立ち入り禁止です。
この日のランチタイムは
地元でリサーチしてもらった
タイ風やきとりの美味しいお店へ。
![ニコニコ](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/002.png)
タイのお寺には7体の仏像が
並んでいることがあります。
生まれた曜日によって
お参りする仏像が違うそうです。
私は火曜日生まれなので涅槃像。
さて、この日の夕食は
ホテルのレストランで。
川沿いの趣きのあるホテルです。
お昼の庶民派レストランと違い、
王宮の料理のようでした。
この後、カフェを探したり、
街中に出てみたり、
スーパーでお買い物。
なんとこのスーパーの特設売り場で
仏像を見つけた人がいました
世界遺産の地、スコータイの夜は
これぞスピリチュアルなツアーの醍醐味、
という流れになっていくのでした
つづく
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