心が定まらないまま、手探りのように弾いていた私。
この日はどうしても、考えがまとまらなかった。
自分の表現したいことを、演奏で示さないことを何より嫌うY先生。
子供の時からのお付き合いということもあり、言われることは当時と同じに容赦ない...
そして、半ば呆れるように
" 心の波がおさまって、迷いがなくなるまで鍵盤に触るな!" と、レッスン室から出て行った。
自分と、心と向き合いなさいと、怒られて放置されて....
演奏が変わったと思ったら、また戻ってくるわ!と。
こうなると時間は関係ない。
できなければ何時間でも放置しておけるのが、あの先生の凄いところ(苦笑)
そこまでの信頼関係があるから、有る意味、先生が生徒のやる気を感じてるからできることでもある。
自分が教える立場になったとき、先生の凄さを、そんな側面から感じたりもするのよね...
ついていくのも大変なこと。
ついてこさせるのも大変なこと。