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アンパンマンは45年前、大人向けに書かれた。
最初は小太りの中年の男、最後は撃ち落とされる。このヒーローは見向きされなかった。
次に書いたのが顔がアンパンでできた謎の超人。自らを犠牲にして人を助ける不格好のヒーローも相手にされなかったが、やなせたかし氏はこだわり続けた。
その理由とは。
ちばてつや氏(あしたのジョー等の著者)曰く「戦争体験を持っている。人間って何のために生きるのだろうか?何で戦争するのだろうか?ということを考えていたのではないだろうか」。
上層部の理不尽さ、餓えを作品にも描いている。
"戦争体験をいかに伝えるか?"そして本当の正義とは何か?ということに対して"正義であれば最初に空腹の人を救うことを痛感した"ということでアンパンマンは誕生した。
戦争に正義は無い。
本当の正義は戦争をしない社会とすることであり、そういうことができる叡智を人は持っている。
しかし私心、欲望によって素晴らしい知識も使い方を誤れば人を不幸にする。