NPOやボランティア活動と事業収益 | missingmass

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facebook上でのやり取りが盛り上がったので、少し整理してブログに書いておきたいと思う。

「NPO=儲けちゃダメ」、「ボランティア=無償が当然」、「アイディアや知恵はタダ」といった誤った認識から脱していくことが今の日本には必要なことなのだと思う。

これらに限らず、何の意図が働いたのかはわからないが、誤った認識のお蔭で進むものが進まなくなっていることは意外に多いものでもある。

ちなみに、営利事業と非営利事業の違いは、誤解を恐れずに極論を言ってしまえば、「利益の配当(再分配)をするかしないか(できるかできないか)」ということだったりもする。

このシンプルなことを誤解し、事業収益もダメと勘違いしている人が多いのが今の日本。

特に受益者側で「NPOなんだから儲けるとは何事か!」と本気で言っている人がいたり、団体側でも「NPOなんだから儲けちゃいけないんだよね!」と本気で考えている人もいる。

莫大な資産家や資本力を持った寄付組織がバックにあるならまだしも、組織として活動をするには相応の費用がかかるもの。

NPO法人は登記自体には費用が掛かりませんが、事務所を構えればオフィス代、電話やインターネット回線を引けば通信費、移動には交通費も掛かるし、スタッフを雇用したら、そのスタッフには幾ばくかの生活費を必要とする人もいるだろう。

毎年、非常に面倒な(といっていはいけないですかね。失礼)活動報告(決算報告)をする義務もあり、そのために会計の専門知識を持つ方にお手伝いいただくことも必要となる。

もしも、事業そのものでも収益をあげてはダメということになるのであれば、それらの活動するための費用や維持費はどうするのだろうか?

また、組織運営においては人としての適性という面もあり、単に若いとか経験が豊富ということだけでは組織は回らないのだが、NPO法人などになった途端、そのことを忘れられてしまい、何でも自分達でという自前主義で外部とのネットワーク、適性のある人の好き嫌いでの不活用といった自らの首を絞めるようなことも平気で行ってしまう傾向がある。

特に日本のNPO団体は仲良しクラブ的になっているケースが多くあるようなので、そのあたりは気をつけておきたいところだ。

お金は組織の潤滑油として、適正なレベルで循環をさせることがポイントでもある。
普通に会社を作ったら普通に考えられることなのだが・・・。