本日は一日有給休暇をいただき、某中学校での「ITモラル」の授業を1コマ担当させていただいた。
全3コマ中2コマ目担当ということで、非常にやりやすいポジションでやらせていただいた。
とても内気で恥ずかしがり屋の性格なのだが(と自分では思い込んでいる)、3名中、一番若かったので最初にやらされるかと思ってヒヤヒヤしていたので内心シメシメ・・・と。(笑)
地域柄もあるのか「イメージしていた今時の中学一年生」とはちょっと違いおとなしめ。
外部の講師で、しかもわけわからんおやじが3名と先生が後ろから睨みを利かせていた(?)ということもあるのかもしれないが、拍子が抜けるほど各回共にスムーズに授業が進んだ。
肝心の自分の担当授業については、開始早々、掴みを外したり、思わぬ反応でその後の対応をその場で考えるという内心焦ってしまうこともあったが、まぁそういうことは日頃のセミナーでもよくあることなので、素知らぬ顔して右から左へ流して・・・素敵な受講者のお蔭で最後は何とかリカバーして無事に終了。
あえて「今時の中学生」と言わせていただくが、これもあえてストレートに表現するが「そこらへんのアホな大人や政治家」などよりも、物事を自分なりにしっかりと考え、自分の意見を言える子どもが思った以上に多かったように感じた。
少なくとも今回の中学1年生3クラス(約100名)からはそういう雰囲気を感じた。
もちろん、子ども一人一人を見ると、主導権を持って話すのが得意な子、話すのは苦手だがまとめるのが得意な子、何となくグループの空気を和ます子、元気な雰囲気を創り出す子、大人しくて話もしないが存在感のある子、一人で勝手に盛り上がっている子など、30人(1クラス)をそれぞれ見ると、個性溢れる子どもたちではあるが、「今時の中学生」の先入観が(良い意味で)完全に壊された。
授業の最後にグループワークの結果を班ごとに班長が発表するのだが、発表者はみなきちんと発表もできるし、あまり詳しくは書けないが、「あ~なるほどね~。そういう見方もあるのね。」とか「おぉ、そこまで考えているのか・・・」という発見や驚きと同時に、この子たちなら日本の未来も変えていかれるかもしれない(大人が大人の常識でこの子どもたちの価値観や発想を潰さなければ・・・)とおぼろげながら一筋の光を感じた時間となった。
話が逸れるが、たまにいるセミナー後の質問タイムに、何故か質問ではなく自分の自己紹介と売り込み話をしている人・・・今、何をする時間か?ということが理解できない大人がいるのに対し、何をするべきかということを正確に認識、その目的に向かって班が一体になって向かっていく子どもたち。意外に今時の中学生はチームプレーは得意なのかもね。といっても、かつてはクラスに1人はいた、飛びぬけた俺が俺がという人がいなかったのは少し寂しい感じはしたが・・・。
授業後に、一斉に挨拶をするのだが、それ以外でも部屋を出ていく時に個別に挨拶をしていく子どもたちも多く、「今時の若者は」という言葉は、今後使わないようにしないと・・・と心に決めた。
むしろ、同世代や本来であれば見本となるべきマネジメント層の人達の方が、人としての基本すらできていない人が多いのではないかと・・・。あ~恥ずかしい。。。
今回の「ITモラル」授業を媒介にして、「今時の中学生」と関わらせてもらったことは今の自分にとっても大きな糧になる。人としての原点、素直な疑問を感じ、表現する力を体感させてもらったことは、非常に有難い。
良いタイミングで1コマ関わらせていただいたこと、そして授業に参加してくれた子どもたちに感謝。