生と死の境界線 | StressfulAngel

生と死の境界線

虚夢
「狐鈴は輪廻転生についてどう考える?」


狐鈴
「そうですね・・・実際に考えると何を持って転生と成すのかが難しいです
魂の存在の証明が成されてない以上
昔の人間の記憶を所持=転生
ということになるのですが昔の人間の記憶の内容を知る手段が存在しない以上騙りを簡単に行える訳で証明手段が皆無です
それに生まれ変わった脳はすでに人間一人分の情報量が入っているのに学習は可能なのか?とか幼児期に子供らしい行動をとらないのかなどいろいろ問題点がありますし、私はかなり懐疑的ですね」


虚夢
「狐鈴はそう考えるか・・・
だが私としては別の観点から輪廻転生は考えることが出来ると思う
まず出発点は死ぬ事からだ死体は蛋白質やカルシウムなどに分解され土に還る
その分解された成分は雨に流され海に溶け込み魚に吸収されたり樹木に吸収されてその一部になる
そしてその魚や木の実を再び人間が食べて・・・・・・以下永遠に続く訳だ
この経過を考えると死んだ人間を仮にAとし魚や木の実を食べた人間をBとすると
A死後に魚となり木の実となりさらにBとして再び人間Bとして転生を繰り返したと言える訳だ」


狐鈴
「その考え方だと魂というものは存在しないということになりますか?」


虚夢
「その辺に落ちている石と人間に差異が存在しない以上
魂などというものは存在しないだろうな魂なんて生物限定のような考え方はある種の選民思想だ魂があるから私たちは素晴らしいという幻想
一種のナルシズムだな」


狐鈴
「人間は自分は良くも悪くも自分は特別だと思いたがる生物ですからね
マクロ的観点から言えば分子間運動も私たちの行動も大差無いです」


虚夢
「袖触れ合うのも他生の縁という諺があり、すれ違った人間すらも前世では自分の縁者だったかも知れないから仲良くみたいな意味なのだが、それどころではなくもしかすると前世では自分自身なのかも知れないな」


狐鈴
「他人に辛く当たるということはまさしく自分自身に辛く当たるのと同じですね
では皆様、次の夜までさようなら・・・・・・」