29日ソワレに観てきました。

以下ネタバレ感想








おっもしろかったあああ!

どうしても、前に観たものと比べちゃうものですが、比べるまでもなくおもしろかったです。
そんなことわかりきっていたけども。

河原演出楽しすぎる(;ω;)

まず、生太鼓が素晴らしすぎた。ほんとに。
太鼓の使い方がほんとによかった。殺陣がめっちゃ盛り上がりました。

そして映像をがんがん使う、高さや奥行きも使う、これぞ河原演出。最高です。
ベタ褒めです。
たまに現代の笑いが入るけど、まあ私は許容範囲でした。つうかめっちゃ笑いました。笑


一幕はまあちょいちょい原作と違うところもあったけど(まあそれは当然というか、そうならざるを得ないと思うのでいいんですが)わりかし原作準拠で、知ってるってこともあり、観ていてとても楽しかったです。

オープニングで玉が宙に浮いて光るのがめっちゃ綺麗だった。

屋根上の戦いもおもしろかった!まさかの太鼓対決?もすごくよかった!


二幕は、途中までは原作に近いんですけど、毛野が途中で裏切って、裏切りっぱなしで最後の玉梓との戦いまでいくので、それにびっくりしました。

つうか、人生が辛すぎて畜生になりたい毛野とか、つらいよ(;ω;)
内容的にはシビアなんだが、それをカバーする演出力よ…!

あと、八犬士が大体死ぬ(´ω`)(信乃と荘助と道節だけは生き残るけど)

そして最後の最後はちゅだいと戦うんだけど、その辺は太鼓の演算も相俟って手に汗握りました。
かっこよかった…!

あと、みんな血をがんがん吐くんだけど、劇場の規模考えてやってるのがよくわかりました。血の色は濃く!多めに!!笑
玉梓が死ぬとことかは圧巻でした…ふみちゃんが浜路と玉梓やったんだけど、玉梓は顔が白塗りだから、口から吐いた血が映えるんですよ…。すごい怖かった…。

その前に二幕途中で八犬士が揃うんだけど、一人ずつ名乗りをするのが楽しかった!
ほんとは一人一人拍手をしたいところだった!



キャストについては、まず、独特な阿部サダ信乃ありきな八犬伝なんだろうなあ、と思いました。
自分のイメージの信乃よりコメディ寄り(あべさだだからね…)だったけど、でも、お芝居うまいし、殺陣もすごくよかったです。

信乃の「めちゃくちゃだ!」というセリフで芝居が始まるんだけど、まさかこのセリフが最後に繋がるとは、という感じでした。
演出、そして役者の芝居の妙。


そして、瀬戸の荘助。
信乃大好きな、いいとこどりのイケメン荘助でした。
ラストとか、まじかっこよかった…!
途中、信乃のために浜路斬ったときにはマジこいつやばい、と思ったけども!笑

中村くんの毛野!色っぽかったです。
着物も派手柄で、素敵だった~(*´ω`*)
毛野の、敵を殺したところで、なんとなるわけじゃなし、というセリフは、まあ…そうだよなあ…と思いました(この辺が青木節…たぶん…)
だからって、犬畜生のほうがまし、というのは、なんか、毛野がかわいそうだなあ、と…。
ただ、そこまで思うまでの毛野の背景は描かれないから、演技力が試されたな、という感じでした。
そういう意味では、中村君はやはり力があるんだろうなあ。
毛野、救ってあげたかったなあ…。

太賀くんの無邪気親兵衛もよかったです。出番少なかったけど。まあ親兵衛だから仕方ないけども。

ふみちゃんの浜路はかわゆい中にも芯が通っていてとてもよかったです。
玉梓は前述しました。迫真の演技よ。

あと、横山さんの、赤岩一角が!
殺陣ちょうかっこよかっ た…!
さすがの横山さんに拍手喝采。


とまあそんな感じでとても楽しかったです。