本日マチソワに観て参りました。


以下ネタバレ感想。











マチネを観終わって最初に出た感想は、「シェイクスピアは好みじゃない」でした…(´ω`)
たしかにセリフはほんとにすごいけど、内容が内容だから…ね…(´ω`)

そして、次に思ったことが、「矢崎もう少し冷静になって!」でした(´ω`)
なんというか、諸々の気合いやプレッシャーやらがすべて感じられた…。

席が舞台に近かったことも一因だと思いますが、それにしても、なんかすごかった。


ソワレはまだ落ち着いていて、少しほっとしました。


なんだろう、すごくリアリティのある、マクベスだったなあ、と思います。(まあ、マクベス初めて観たので、何がスタンダードなのかはわかりませんが)
迷いながらも前に進むしかない、みたいな。

マクベスと矢崎さんは、とてもしっくりきていたなあ、と。
若さゆえの勢いと苦悩、それを体現しておりました。

対するマクダフは冷静で、私欲のために突っ走ったマクベスとは違い、国のためを思い、マルカムに王を託す。

そのあたりの対比は面白かったです。

あと、お妃が強くてびっくり。
最終的には病んでしまうけど、王殺しのシーン(私の手もあなたと同じ…のくだり)はすげえな…となりました。

一回目はひたすら矢崎の気迫にあてられたって感じでしたが、二回観たら、一回目よりかはすんなり観れた気がします。

一回目はなんつうか、鍋の明智感が強くて(やっちまったなあ…。おれ、やっちまったなあ…的な)、二回目は、それよりもう少し落ち着いていて、苦悩の末に事を起こし、運命に翻弄されていく感じを受けました。

あと、お妃への愛も、二回目のほうがよく感じられたかな。

お医者とのシーンがすごく好きです。
冷静にお妃のことを想う姿と猛る姿のギャップが、「人」をよく表していると思う。
二つの相反する感情の出し方が、すごく忙しなくて、でもそれがとても人間くさくてよかった。

あそこがあったから、よりラストは引き立つ、かな。

けど、欲を言えば、もう少しお妃への愛を感じたい…。なんつうか、こう、心から愛している、というところをもっとお芝居から感じたいなあ、と、思います。

すると、ラストがもっとしっくりくる、かなあ?

矢崎さんのさらなる進化に期待、です。


ゆうやのマルカムがとてもよかったです。
ゆうやはああいう芝居が似合うね!
滑舌もよくてとても聞きやすかった。

あと、マクダフ役の松村さんがとてもよかった…!
マクダフの家族が殺されたところが一番感情移入したよね…!

そして長倉くんが可憐でかわいかったです。


そんな感想。