お芝居な人の作るお料理。 | 三島ノート

お芝居な人の作るお料理。

前回のお話、前提で。

僕はそう、
お芝居な人です。
主にお芝居に特化した、
お芝居の世界でしか
生きることのできない人間です。

物語を見せる準備をし
お芝居を作り、ときに演じ
皆様に見ていただくのが仕事です。

そういうね
「なにかを生み出している」瞬間。
僕はこの一瞬にのみ、
自分の生を感じます。
僕にとってはその「生み出す」ものがお芝居でした。

お芝居な
お芝居な自分ですが
他にも何かを「生み出している」と
感じられる瞬間はどれも好きで。
絵をかいたり、
工作したり。
お料理もその一つ。

大好きです。
驚かれますけどね。
ちなみに独り暮らしをしてからの
自炊率は7割以上なんですよ。

とくに作ったあと
いろんな人に食べてもらうのが好き。
「美味しい!」っていう
笑顔が好き。
というわけで最近は
ほぼ月一で
「世界の料理を食べてもらう会」を開催しています。
(月に二度やった時もありました)

スペイン、
中国、ロシア、
九州(日本)、
アメリカ。
いろいろやったな。
今月はドイツでした。

ドイツ料理、
実は三島、ちゃんと食べたことがありません。
味がわからない。
わからないものを作る。
頼りにしてるのはネットです。
これは燃える。(笑)

とにかくね、
ドイツ料理は準備がかかる。
まずはおなじみ、
ザワークラウト。
ドイツ風キャベツの漬物です。


酸っぱいキャベツなんですが
お酢を使うわけではありません。
塩でもんで香辛料と混ぜ
あとはひたすら発酵を待つ。
泡立って水分が出てくるまで三日。
そこから瓶に詰めなおして冷蔵庫で二週間。

次に作ったのはアイスバイン。
豚肉の塊を
じっくりと煮込む料理です。
こちらも香辛料を入れた塩水に漬ける。
ザワークラウトを漬け終った
漬物容器で一週間、
そのあとコトコト丸一日煮込みます。


さらにザワークラウトを使って
ポーランド名物のビゴスを作成。
ベーコンやサラミ、ドライソーセージなどの加工肉と
なまキャベツ、林檎、ボルッチーニ茸、マッシュルームなんかを
三日三晩、弱火で炒めるという品。
大変だ。大変だ。(笑)


これらがいい塩梅になったころ、
開催しました
「ドイツ料理を堪能する会」。
仲間たちがたくさん集まってくれました。


当日はみんなも仕込みを手伝います。
ちーちゃんが揚げているのは
シュニッツェル。
ドイツ風のカツレツです。
それを今回は内藤さんのリクエストで
ザグレブ風にすることに。
平たくした豚ロースに生ハムと、
チーズを入れて筒形に丸めて揚げます。

横で茹でられているのは
ドイツ風のジャガイモ団子のクネーテル。
裏ごししたジャガイモを小麦粉と卵で練って
真ん中にクルトンを入れてゆでたものです。


完成!!!

二種類の味のビゴス。
ザワークラウトを引いたアイスバインとクネーテル。
山盛りソーセージと
山盛りのマッシュポテト。
ザグレブ風シュニッツェル。
パン係、ケイちゃんの用意してくれたたっぷりのドイツパン。
あとは
ビール、ビール、ビール!!!


デザート担当は春坊。
定番のバウムクーヘンと
スペシャルなケーキ。
それからケイちゃんが買ってきてくれたこれ。

クラップフエン。
ドイツの揚げ菓子です。もう最高!

内藤さんが肉を平らにして
かずさんが肉にいろいろ詰めて
智恵子が揚げて、野菜を切って
ゆうまがジャガイモを目いっぱい裏ごしして
僕がジャガイモと生クリームを合わせて
麻乃がソーセージのソースを並べて
僕がソーセージをゆで
ケイちゃんがパンを
春坊がデザートを買ってきてくれ
最後に久美子が食べました。(笑)

お片付けも、
みんなでね。

美味しかったなあ。
楽しかったなあ。
またやりましょう。
いつもこの会、最高だな。

お芝居な僕が
お芝居な人が作る料理。
けしてプロのようにはいきません。
でもね
たくさん準備して
真心こめて出して
みんなでそれを堪能して
笑って
おなか一杯になって。
ありがとね
またやろうねって、
そういうの、
素晴らしいです。

お芝居な人の、
たまにやっているお料理会。
それもまた、
まあ、趣味の延長ですが
ステキなモノづくりの一つってお話でした。