同窓会の集まりに呼んでもらえて、同い年だった元同僚にも会えて
「書いてないの?」
って言われたとき、実はちょっとチクッと痛かった。
ああ、あたしまだ書きたいんだな、と思った。
書く機会がないことがやっぱり悔しいんだな、と思った。
そう思いながら
「書いてない」って返事したとき、あたし変な顔してたんだと思う。
6月にその同僚ともう1回会ってランチすることになった。
同窓会のときは、いろんな話をするのも聞くのも怖い気分で
あんまり話ができなかったんだけど
今回はサシだからもう逃げられない。
とはいえ、もう大人なのだ。
とゆーか、元同僚はもともとあたしと違ってずっと大人で
不用意なことを言って人を傷つけたりはしない。
当たり障りなく、家族のことや近況報告をしていたとき、ふと
「書かないの?」
と言われた。
「書きたいけど書く機会がないの」
正直に打ち明けた。そうしたら、
「紹介したい仕事があるんだけど・・・」
って。
半信半疑でいると次の日すぐ、発注者の連絡先を送ってきて
本を書く仕事があるらしいとのこと。
あたしの連絡先を伝えてもいいかと聞かれた。