New Bond StreetにあるHalcyon Galleryで開催されているDale Chihulyの展示を観に行ってきました。






Victoria Albert Museumのエントランス吹き抜け部分に黄色と水色の上の写真のようなシャンデリアが飾ってあるのがいつも気になっていていたんですが、彼の個展が観られるのはとても嬉しい!ガラス細工と聞くと小さな置物を想像していたのですが、彼の作品は、ガラスアートの概念を思いっきり変えてしまうものばかりでした。







ほとんどの作品が大きく、存在感が凄い!遠くから観ても本当に華やか。近付いてみると、その繊細さに驚かされます。そして全てガラスで出来ているで光の反射がとてもきれいでした。照明の当て方にも気が使われているのがよく分かります。



Dale Chihulyは1941年アメリア生まれのアーティスト。ワシントン大学でインテリアデザインを専攻している時にガラスに出会い、ロードアイランドデザイン学校で研究を続けた後、奨学金を受けてイタリア、ヴェニーニガラス工場ヴェネチアングラスを学びました。1992年にはアメリカで初の人間国宝としても認定されています。








美しい曲線、色や模様の多くは植物を連想させます。実際植物園などで屋外展示が企画されたりもしているらしく、太陽の光の下で彼の作品を観たらまた面白いんだろうなぁ、と思います。ガラスという堅いものが柔らかい植物とうまく溶け込んでしまうのが何とも不思議です。








特に階段を上がった部屋を丸ごと使って展示されていた作品は本当に植物園のようでした。まるで1つ1つが呼吸をしているような、生命力を感じる作品ばかり。



残念なことに大きな交通事故に遭い片目の視力を失って、サーフィン事故で肩を脱臼してからはガラス吹きパイプを持つことが出来なくなってしまったそうですが、現在はディレクターとして新しい作品を制作し続けています。ダイナミックな作品を作り出すには、凄いテクニックと体力がいるんだろうなぁと思いました。



日本では箱根ガラスの森美術館やサントリー美術館で彼の作品を扱っているそうです。日本ではどの様に展示されているのか観てみたいです。


Halcyon Gallery
144 - 146 New Bond Street, London

5 December 2011 - 21 April 2012