今日は父の87回目の誕生日です。
これまでは、父の誕生日に気をとられ、憲法に重きをおいてなかったのです。
日本人としてどうなんだ、私。ごめんなさい。
今年は両親とちょっと揉めたり、コロナの影響があったりして実家に戻らなかったので
じっくり、日本国憲法の前文を読んでみました。今頃ですみません。
とても素晴らしいのだけれど
今の私にはこの前文が桃源郷を描いているように感じてしまった。
この前文をざくっと加工、抜粋すると、
日本国民は国会議員を通じ、私たちと子孫のために諸外国と連携して平和を維持し
その恩恵は私たちが享受する。
日本国民は全力をあげてこの崇高な理想と目的を達成することを誓う。
さて、こんな崇高な理想と目的を託せる国会議員がいるのだろうか。
イギリスのEU離脱、米国トランプ大統領の自国ファースト主義や
中国による海洋進出、ミャンマーのクーデターに対するデモ。
いずれも私たちにとって他人事ではないけれど、誰もが対岸の火事としかみていない。
すぐ背後に火の手が近づいているのに。
新型コロナウイルス感染症対策がどうしようもなく後手後手になるのは
こうした日本人の平和ボケがもたらした結果だろう。
全ての日本人に支給された持続化給付金のほとんどが貯蓄にまわり
助成金や補助金制度では詐欺が横行している。
一方で医療や研究にかける予算は限られている。
使命にかられ懸命に働く医療従事者の待遇は全く改善されていない。
これでいいのだろうか。
「誓い」じゃなくて、もはや「願い」でもなくて、つまり「祈り」でしかないな。