あけましておめでとうございます。
新年ですが、昨年の忘年会のお話をさせてもらってもよろしいでしょうか。新年にも早速乗り切れてない感ありで、恐縮ですが・・・

とあるグラフィックデザイナーさんの忘年会に行った時のことです。
親しい仲間たちが事務所に集って、なんだかんだ30人くらい一部屋に入って飲んでいたでしょうか。

その中に、ヴーヴ・クリコのPRをしているという女子がいました。
半年前までカルチャー誌の編集部でがむしゃらに働いていたとのこと。
話してみると、まるで有名シャンパンメーカーのPRという、セレブで左うちわな肩書きを感じさせない、気さくで人なつっこくてちょっとコアな趣味を持つ、可愛らしい人だったのです。

彼女は自社のシャンパン、ヴーヴ・クリコのスタンダード品 イエローラベル を手土産として持ってきていて、皆でいただくことに。

ヴーヴ・クリコといえば――― 
以前マスターに、知り合いの出産祝いの席に持っていくシャンパンの銘柄は何が一番ふさわしいのかと質問した際、こう言われたことが。

「基本シャンパンはなんでも大丈夫。・・・ヴーヴ・クリコ以外はね」

“ヴーヴ”とは、仏語で「未亡人」の意味。今日のヴーヴ・クリコを築いたマダム・クリコは、27歳の若さにして夫を亡くした未亡人だというのです。だからお祝いのシャンパンにしてもこの銘柄だけは、贈る相手や状況をみなければいけないのだということでした。


「とっても美味しいですから、みんなで飲みましょう、ね!」
その、シュワッとした黄金の液体が注がれたカップを皆の手に渡らせ、ヴーヴ・クリコのPRの彼女は、嬉しそうに言います。

改めて、カンパーイっ!

わたくし、お恥ずかしながら、シャンパンって今まで何度も飲んでいても、味の違いがわからなかったっていうか、この飲み物とはそういうテンションで向き合ってこなかったのですが、ざっくり「シャンパン」としてではなく、「ヴーヴ・クリコ」としていただいてみると、、、、驚きです。

「…しっかりした味!こんなに強さがあって、すごく上品な…… 美味しいっ、ヴーヴ・クリコっ!」
私はプラカップに入ったその液体を飲み、思わず言いました。

するとPRの彼女、
「そう、とっても個性がありますよね?シャンパンの中でもかなりしっかりしてる。美味しくって…… 私、とっても好きなんです」
誰よりも早く、自社のシャンパンが入ったカップをグイッと空にしたのでした。

その紛れもない、洗練された、酒飲みスタイル。彼女はPRとしての前に、酒好きな女としてヴーヴ・クリコを美味しく味わっていたようでした。恐るべし、何の気もなしに現職を手に入れた素振りの彼女も、来るべくして今の立ち位置に来たのかもしれないと思わされた瞬間。

マダム・クリコは、夫の死がなければ彼の父が創業したワインハウスを受け継ぐことがなかったにしても、それを偉大なるシャンパーニュ・メゾンまで築きあげる基盤を作り、女性実業家として成功できたのは彼女の才能があってこそ。

そしてその忘年会の晩、そこにいた人たちの間でヴーヴ・クリコに対する株が確実にあがったのは、PRの彼女の才能。

今度からはこのヴーヴ・クリコ、女子の成功や勝利のお祝いとしての新たなステージで、味わっていってもいいのかもしれないわ、、、と気付かされた、昨年の出来事だったのです。


さて、今日から新しい一年。
荒波が押し寄せるかもしれませんが、そんな時はヴーヴ・クリコ・ストーリーを思い出し、極力明るく乗り切りたいものです。