やみそうも無い雨の中を僕は走りだした。

体も気分も濡れてしまっていても。

あなたに会いに行く為に。


前にあなたを幸せに出来るのは僕だけなんだよと言った僕の傲慢さが今となっては笑える。

あなたはただ笑ってうなずいてたっけ。

幸せは僕だけのものじゃない。

ましてや与えられるものでもない。

ごく自然にあるものなんだと気付いた時には。


あなたの優しさに気付かなかった僕は1人になった。

だから今は精一杯あがく事に決めたんだ。

じゃないと死ぬまで後悔する事くらい馬鹿な僕でもわかるから。

もしかしたらあなたはもう次の階段に足を踏み出してるかもしれない。

でも僕はあなたに伝えていない事がたくさんある。


自分勝手なのは十分わかっているよ。

僕をきっとあなたは受け入れないだろう。

じゃあ何の為に今走っているのか?ともし誰かに聞かれたら

僕はこう答える気だ。

あなたといて本当に幸せだったと。

あなたを愛せて本当に幸せだったと。

こんな僕を愛してくれてありがとうと。

そう伝えたいと。

だから僕は止みそうも無い雨の中を走っていく。

あなたに会う為に。