ある時天使が地獄へ落ちてきました。

地獄では誰とも話さずに過ごしました。
誰とも心開かずに過ごしました。

しばらくすると羽が生えてきました。

でも天使は帰ろうとはしません。

天国への光はいつでも見えているのに帰ろうとはしませんでした。

帰る場所が無い訳ではありません。
待って居る人がいない訳ではありません。


今羽が治ったって…

ある時悪魔が聞きました。

帰らないのか?と
天使は泣いていました。

ただ天国を見て泣いていました。

誰も天使の心をわかろうとしません。

ただ誰一人

涙を拭くものなどいませんでした。

涙の意味さえも。

ただ誰一人


泣いていました。