愛那です!
あー、しばらく更新してないや、もったいないなって思って、
ちょっと書きなぐってみる。
「あー、早く着いちゃったな…」
天気のいい昼下がり、ビルの一角を見上げながら私はつぶやいた。
今日は大好きな人達のライブ。久しぶりなので、ずいぶん前から楽しみで仕方なくて。
私たちファンの心を一瞬でかっさらってしまう、あの最高にカッコいいステージが恋しくてしょうがなくて。
だからついつい早く家を出てしまい、こんなに早くライブハウスに着いてしまった。
どこで時間をつぶそうかな。駅前まで行けば喫茶店があったかな。
と、歩き出そうとした時。
ライブハウスの扉が勢いよく開いた。
「あ…」
慌てた様子で飛び出してきたのは、ずっと会いたかった人だった。
「孝之さん…」
小さくつぶやいたのが聞こえたのか、その人は足を止めてこちらを見る。
あ。しまった。
突然のことに高鳴る胸を抑えながら、私は咄嗟に笑ってみせる。
「お疲れさまです。今日は楽しみにしてますね」
なんとかそう告げたけど、彼は黙ったまま、私を見つめている。
「え…?」
帽子を目深に被っているけれど、その瞳はまっすぐに私をとらえていて。
表情を変えないままの、力強い瞳。
どうしたんだろう。
何も言えず、私も黙って見つめ返す。
「…君」
やがて、彼はおもむろに口を開いて。
「バイト探してない?」
「…は?」
唐突な言葉に、思わず間抜けな声が出てしまう。
「…あの…それはどういう」
「あ!」
突然、慌てた様子で叫ぶ孝之さん。そういえばさっきも慌てて飛び出して来たんだった。
「時間ない。君はある?」
「え、あ…今は暇ですけど」
「このあたりで楽器屋知ってる?」
「あ、さっき駅前にありましたけど」
「初仕事。ピアニカ買ってきて」
「…は?」
だからどういうこと、と聞く暇も与えず彼は私にお金を握らせ、メーカーと色と型番を告げる。
「リハやってるから、受付の人に言って入ってきていいから。悪いけどよろしく」
「…は…ぁ」
そのまま踵を返してライブハウスに戻って行くのだった。
ライブはいつものようにカッコよく始まって。
色っぽいギターと甘い声。絶好調なドラムと絡み合うベース。
楽しそうに跳ねるメンバーさんたち。そして、さっき私が買ってきたピアニカの繊細な音色。
いつものように幸せな気持ちでライブを見終わって、すぐに緊張が襲う。
終わったら楽屋に来てと言われていたことを思い出し、震える手で楽屋のドアを開けた。
「…あの…お疲れさまです」
広志さんが真っ先に顔を上げてこちらを見る。
不審そうな目に見つめられ、私は思わずうつむく。
「お疲れー。その子、さっき話した」
孝之さんの声がして、広志さんの不審そうな目がぱっと笑顔に変わる。
「ああ、ありがとう。スタッフやってくれるんだって?」
「…は?」
本日三度目の間抜けな声。
何が起こったのかさっぱりわからず、広志さんを黙って見つめる。
「ライブとか、収録とか、これからあちこちついてきてもらうと思う。雑用ばっかりお願いすると思うけど、よろしく」
屈託のない笑顔。
呆然とする私にスタッフさんが駆け寄ってくる。
「よろしく。こういう仕事は初めて?」
「え…まあ…」
「助かるよ、僕だけじゃ手が回らないこともあるから。わからないことはすぐに聞いて。できるだけ早く仕事覚えてね」
わけがわからないまま、勤務時間とかお給料とか就業規則とかの話をされて。
その話が終わった頃に気づいたのは、これが現実だということだった。
「それじゃまた連絡するから。お疲れ」
スタッフの山田さんの声を聞きながら、さっき私に初仕事を命じたキーボーディストを見る。
彼はいつものように、ゆるやかに笑って。
「君だから頼んだんだよ。よろしく」
どういうことですか、と聞きたかったけど。
疲れはてた私は、にっこり笑って会釈することしかできなかった。
とにもかくにも、こうして私の新しい仕事はスタートしたのだった。
…なんてね。 書きなぐってはみたけど、これどう続けようかなー、 なんて思いつつ今日はご飯食べてくるよ。 明後日ライブやるからよろしくねー。清野真さん・sceneslowさん・平原佑樹さんと、新宿SUNFACEにて。