天空のそのまた高い所に大きな門が二つ並んである


その門の前には門の番人が一人、鋭い目をして二つの門を守っていた


番人の背中には六枚の翼があり、右手に槍を、左手には天秤を持っている


ある男が死期を迎え門の前に招かれた


番人は男にこう言う


「お前は生前いくつの命を犠牲にしてきたか。」


男はそれに答えこう応えた


「わたくしは、何人たりとも殺めたことはありません。」


すると番人の左手に掲げられた天秤が右に傾き始めた


すると番人はこう言った


「この天秤の指す方の門を開けてやろう。お前は右の門へ進むのだ。」


男は指されたとおり右の門へ進んだ


ぎぎぎと音を立てて門が開き中から眩しいほどの光が溢れだす


一歩一歩門へ歩み寄り門の中へ入りきったときに門の番人が今一度こう言った


「お前は嘘を言った。お前は牛や豚を食っただろう。魚や鶏も食っただろう。

 野菜を食っただろう。何千の命を犠牲にしてお前は生きながらえてきたのだ。

 右の門は、お前が食らったやつらの魂が彷徨っている世界への入り口だ。

 一度入ったら出られんぞ。」


そう言って外から門を音を立てて閉めてしまった


男は唖然として門を背にするとついさっきまでの眩しいほどの光が嘘のように消え去り


替わりに果ての無い闇が覆いかぶさった


そして彼らはやってきた


無数のうめき声と共に


男の元へ

僕はチョコレートが大好きだ


夢の中にまでチョコレートが出てくる


だけどいつもよし食べようと思うと目が覚める


手を伸ばして口に運ぼうとした瞬間朝が来る


なんてことだ


目が覚めてからそうつぶやいて


冷蔵庫の中のチョコレートをむさぼる僕なのだった

君に想い伝えたくて


だけど口にしたら消えてなくなりそうで


怖いんだ


とても


口にしたとたんきっと僕の気持ちも泡のように崩れそうで


今はただ君の傍でいられればいいんだ


今もしこの気持ちを伝えたらきっともう元には戻れない


だから僕はまだこの気持ちを


胸の中にしまっておこう


ただでさえこの胸の中で消え入りそうなこの思いだから


そっとそっと


包み込むように優しく

大きいのがあなたので


小さいのがあたしの


もうかれこれ数年こうしてならんでいるマグカップ


毎朝二人で起きてきて


あなたはコーヒー


私はココアを入れてゆっくり飲む


それが私達の習慣


時には私達がケンカして


あなたのマグカップに


口をつけないままのコーヒーが


並々と取り残されてしまうこともある


それからあなたはお仕事に行くから


私は悲しくて泣いて


二つのマグカップの中身が冷たくなって


午後をむかえることもある


だけどほとんどが


あたし達の笑顔をあたたかく包んでくれる


ならんだマグカップ


いつまでも私達の幸せをみまもっていてね

私のご主人様はとってもやさしいの


わたしの喉をさらさら撫でるときも


とってもとっても気持ちいいの


ご主人様が買ってくれた


真っ赤なリボンの首輪がとっても素敵なの


金色の鈴もついてるのよ


ご主人様のお膝の上でさらさら喉を撫でてもらうとき


金色の鈴がちりちり鳴っていい音色


私がちょっといぢけてそっぽをむいても


ちょっと振り返るとにっこり笑ってくれるのよ


ずっとずっとご主人様のお膝で眠っていたいな