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壱や【源氏物語】宇治十帖
~匂宮三帖~
第四十三帖 紅梅
紅梅
源氏物語 巻七
瀬戸内寂聴訳 引用
柏木のすぐ下の弟にあたる按察使あぜちの大納言一家の話しである。
大納言は亡くなった北の方との間に2人の姫君があった。
今は故蛍兵部卿の宮の北の方であった真木柱を正式に北の方にしていて、その間に男の子が一人ある。
真木柱には亡き夫との間に生まれた連れ子の宮の姫がいる。
大納言は 一の姫君を東宮妃として入内させている。中の姫君を匂宮にと考えている。
大納言は紅梅の花につけて匂宮に歌をおくり、宮の気持ちを中の姫君へと惹こうとするが匂宮は気乗りがしない。
匂宮は継娘の宮の姫君に関心があるからだ。
真木柱の子で宮の姫君には異父の弟を文使いとしてしきりに恋文をおくるが、控え目な性質の宮の姫君は結婚などに全く無関心である。
終りに、宇治の八の宮の姫君に、匂宮が御執心らしいという噂が唐突にちょっと出てくる。
源氏物語の世界
日向一雅著 より 引用
かつての太政大臣家は柏木を亡くして、紅梅大納言と呼ばれるその弟が当主になっていたが、昔ほどの威勢はない。
大納言は長女を東宮に入れたものの、夕霧右大臣の権勢には太刀打ちできず、
藤原氏の氏神である春日の神の加護やご託宜によって皇子の誕生や立后を祈るほかなかった。
こうした紅梅大納言家の現状を語るのが、紅梅巻である。
平安人の心で
「源氏物語」を読む
山本淳子著 引用
時は飛び、匂宮二十五歳の春である。
その頃按察使の大納言と呼ばれていたのは、光源氏の悪友にして好敵手であった故致仕大臣(かつての頭中将)の次男であった。
兄の柏木亡き後、一族の柱として帝の覚えめでたく出世した彼もすでに五十四、五歳で、最初の北の方を亡くし、同じく夫の蛍兵部卿宮に死なれた真木柱(故髭黒の娘)と再婚していた。
亡き北の方との間の大君と中の君、真木柱の連れ子の宮御方と、三人の娘の行く末を彼は思案し、まず大君を東宮妃とした。
東宮には右大臣・夕霧の長女が嫁いで寵愛を受けていたが、藤原一族の本懐を遂げたいと負けん気を奮ったのである。
さて大納言は、中の君は匂宮へと望む。
一方、宮の御方は実母にも顔を見せぬほど内気で、大納言が訪ねても打ち解けない。
その庭の紅梅の枝を匂宮のために折り取ろうとして、大納言はふと往年の光源氏を思い出す。
匂宮や薫が今どんなによい世評を受けていようがあの光源氏には比べものにならない。
だが大納言は、匂宮を光源氏の形見と拝しようと思い直す。
匂宮はどうも中の君より宮の御方がお目当てのようで、母の真木柱は対応に迷う。
匂宮が女好きでお忍びの恋人も多く、宇治の八の宮の姫君のところへもしげしげと通っているからだ。
信頼できないが、高貴な彼を無下に拒むこともできず、真木柱は優柔不断な態度をとり続けざるを得ないのだった。
今回は「紅梅」の巻、お三方のあらすじを引用させていただき、並べてみました。
それぞれから、見えないことが見えてくるような。。。
壱やブログを読まれると、また一層見えてきます。
壱やブログ「紅梅」は
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ヒペリカム 赤い実がなるお花。可愛い
あやめもあった。美しい紫だ。
真紅のミニバラ 雨のあとで水が溜まってる
多肉ちゃんも咲き誇ってます。
これ実は
母の日に義母へ贈った紫陽花
プリンセスシャーロット
鉢植えで楽しんだ後、お花は終わり
地植えしてくれました。
なんだか、この褪せた感じも魅力的では
ありませんか!!
贈ったばかりの頃
ありがとうございました。