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紫式部に恋をして
壱やさんの源氏物語を全て
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良かったら振り返ってみてね(⑅˘̤ ᵕ˘̤)*♡*
三十五帖若菜下
蹴鞠の日以来、女三の宮を忘れられなくなった柏木は、垣間見のきっかけとなった猫を東宮を通じて手に入れ、彼女の身代わりのように可愛がって、縁談にも耳を貸そうとしなかった。
4年が過ぎ、冷泉帝は二十歳の東宮に帝位を譲った。
東宮には、明石の女御所生の六歳になる皇子が立ち、光源氏の血は外孫を通じて皇統に入ることとなった。
だか、光源氏は、我が秘密の子である冷泉帝の皇統が途絶えたことを内心寂しく思う。
十月、光源氏は紫の上、明石女御、明石の君、明石の尼君も連れて、住吉大社にお礼参りを行う。
その華やかさは、世に光源氏一族の繁栄を見せつけた。
女三の宮は二十歳を過ぎてもいとけない性格のまま、今や光源氏の訪れは紫の上と並ぶ程になっていた。
その頃光源氏は翌年の朱雀院の五十賀を六条院で催すことを思い立ち、賀の余興のため、女三の宮に琴を教え込む。
正月、稽古の成果を披露する形で内輪の女楽が催され、明石の君が琵琶、紫の上が和琴、明石女御が筝の琴で、女三の宮と合奏した。
女たちはみな美しく、演奏も華麗を極めた。
その翌日、光源氏は紫の上に向かって満足げに人生を振り返る。
その言葉の中で、自分の苦しみが理解されていないと感じた紫の上は、光源氏との間に心の齟齬を感じ、前年から乞うていた出家を願い出る。
光源氏は許さず、我が人生を顧みながら独り眠った紫の上は翌朝から胸を病む。
紫の上は病状が重く、二条院に移されて、光源氏は看病にかかりきりになる。
その間に六条院では、結婚してなお女三の宮への思慕を止められずにいた柏木がその寝所に忍び込み、密通の罪を犯していた。
意に沿わぬ不倫に女三の宮は打ちのめされる。
一方二条院では、紫の上のが息絶え、光源氏が慌てて加持をさせると、調伏されてあの六条御息所の死霊が出現、紫の上はかろうじて蘇生した。
六月、紫の上がようやく小康を得た頃、女三の宮が懐妊する。
光源氏は多少の不審を感じつつも特に気にせずにいたが、柏木から女三の宮への恋文を発見し、密通の事実を知る。かつて自分が藤壺と犯した罪を思い出しながらも二人を許せない光源氏。
いっぽう柏木と女三の宮も、光源氏に知られたと悟りそれぞれに罪の意識におののく。
光源氏は苛立ち、女三の宮にくどくどと当てこすりをいう。
彼にはこの密通が、若い柏木と女三の宮による老いた自分への裏切りとみえていたのだった。
柏木とは 怒りから半年間交際を絶ったが、朱雀院の御賀の試楽で彼が久しぶりに六条院を訪れると、怨恨を抑えがたく、じっと見据えて
「老いた自分を笑っているのだろう」と悪意に満ちた皮肉を放つ。
柏木はうろたえ、気を病んで、衰弱していく。
年末になってようやく催された朱雀院御賀も彼の病のため興が削がれたものとなってしまったのだった。
平安人の心で
「源氏物語」を読む
山本淳子著 引用
柏木の恋
源氏四十七歳の夏、賀茂祭のころ、源氏が紫の上の看病のために二条院にこもり、六条院に人気が少なくなった時を見計らって柏木は女三の宮と密通した。
どうしてそのような事になったのか。
柏木の女三の宮への恋のはじまりにさかのぼって見ておこう。
およそ八年前、女三の宮の降嫁の問題が持ち上がったとき、もっとも熱心に運動したのが柏木である。
柏木は太政大臣(旧頭中将)の長男で、玉鬘十帖では妹とも知らずに玉鬘に求婚したり、近江の君を探し出したりする少々粗忽な青年の印象があったが、第二部にはいると面目を一新する。
朱雀院は柏木について、高貴な妻を得たいとの願いが深く、独身をとおしており、沈着冷静で気位が高く、学問も優れていて、将来は国家の柱石となる青年だと評価していた。
ここにきて柏木像の据え直しが行われたと考えてよい。
太政大臣家の次代を背負って立つ期待の嫡男であった。
その柏木へ女三の宮の降嫁を太政大臣家ではは総力を挙げて働きかけた。
この時期には太政大臣家は朱雀院や東宮とたいへん親和的な関係を保っていた。
というのも朱雀院の外戚の旧右大臣や弘徽殿大后が没し、一方太政大臣の妻と朱雀院の寵妃朧月夜とが姉妹であったことから、太政大臣と朱雀院の関係はいたって良好になっていたからである。
光源氏が須磨に退去したとき、敢然と源氏の見舞いに出向いた太政大臣(その時は宰相中将)の朱雀朝廷に対する挑戦的な態度とは一変していた。
女三の宮の裳着の腰結いも太政大臣がつとめた。
柏木に女三の宮の降嫁を願った背景には太政大臣家固有の家の歴史がある。
柏木の祖父左大臣(のちの摂政太政大臣)が桐壺帝の妹の大宮の降嫁を得て桐壺帝と協力し、東宮の外戚である時の右大臣家を凌駕したという成功譚は家の誉れとなった。
現在の東宮には源氏の明石女御が入内しているが、太政大臣家には入内可能な姫君がいない。
冷泉帝のあとを継ぐ東宮の即位を考えると、源家に対抗するためには、東宮の妹の女三の宮の降嫁を得ることは、桐壷帝時代の左大臣の成功のひそみにならう方法として期待が持てたのである。
さらに太政大臣の個人的な思いもある。
父の左大臣には内親王が降嫁したのに、自分にはそれができなかったのを無念に思っていた彼は、柏木への降嫁は自分にとっても名誉なことと考えた。
柏木は太政大臣の期待を背負って女三の宮の降嫁を願ったのである。
源氏物語の世界
日向一雅著 引用
なぜ、柏木は
ここまで 女三の宮に執着したのか。。。
不思議でたまらなかったけれど
太政大臣家の歴史の背景を読んで
少しわかった気がしました。
柏木は長い恋の思いを強引に遂げたものの...
源氏に一睨みと皮肉を言われ
ノイローゼになり死んでしまう...
この人の人生もせつなすぎる。
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実は、若菜下は
あらすじを 寂聴さんのものを書いて
2部か3部構成にするつもりでした。
先程1部を更新したのですが
2部を書くつもりで
下書きをしている時...
なんと更新した記事を全て消して
しまいました😭号泣。
いいね!くださった方すみません。
今回は 山本淳子さんのあらすじに
差し替え書き直しました。
寂聴さんのは やはり長すぎたので
結果オーライということにしておきます😭
いつも、長文のブログにお付き合い
本当にありがとうございます。
明日は、壱ちゃんブログ 柏木が更新予定。
幻まで年内五回の更新だそう。。。
源氏ロスになるのは確実...
今から心配(笑)
皆さま、素敵な土曜の夜を。