ファンブログ❤紫式部に恋をして<二十>源氏物語・和歌 行幸(みゆき) | みそらの日日是好日 ‪‪ᵕ̈* ニチニチコレコウジツᵕ̈*

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2020年春...
1998年生まれの長男は
東京で社会人に。
2000年生まれの長女は
うどん県で女子大生。
これから わたし時間を楽しむぞ!!(b`>▽<´)-bイエーイ☆゛

 














我が家の庭から……シュウメイギク
そしてマリーゴールド

先週から雪虫が飛んでいる
近いうち降るかもね
雪。

庭のお花たちは
そろそろ終わりですね…















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紫式部に恋をして


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二十九帖行幸みゆき


冷泉帝の大原野行幸について書かれているので
この題がつく。
野分の同じ年の十二月から翌年二月、源氏三十六歳から三十七歳の二月まで。

源氏は玉鬘の結婚について至れり尽くせりの世話をしながら、内心では自分の恋情を断ち切れないでいる。

もしこんなことが内大臣に知れたら、物事のけじめをはっきりさせる内大臣は、すぐさま源氏を婿扱いするだろうと源氏は脅えている。

その年の十二月、大原野で鷹狩りをするための行幸かあった。

行幸の行列はすばらしいので 人々の見物の的になる。

源氏に進められ 行幸見物にでかけた玉鬘は、帝の高貴でたぐいまれな美しさに感動する。

源氏から勧められていた 尚侍ないしのかみに就任し宮仕えをすることに、心が動かされる。

源氏はこの日行列に供奉ぐふしなかったので勅使を遣わし応答はあった。

玉鬘が帝の美しさに心を動かしたことを感じ、源氏は宮仕えをいっそう勧める。

※尚侍と言っても、帝の寵愛を受ける可能性があるのだから、この選択は、秋好む中宮と同様、源氏は自分の恋人を息子の嫁に推すということになるのだった。

宮仕えの前に玉鬘の裳着の式をしてやりたいと源氏は考える。


玉鬘は長く筑紫に住んでいたため、普通十二、三歳で行う裳着の式をまだあげていなかった。

年が明け、玉鬘が二十二歳になった二月を、裳着の時と決め、この時内大臣に真相を打ち明けるつもりになり、源氏は内大臣に腰結いの役を依頼する。

内大臣は大宮が病気だということを理由に断ってくる。

内大臣としては、自分の娘の弘徽殿の女御を差し置いて、秋好む中宮が立后したことに怒っていた上、玉鬘がまた宮仕えに出るということは、弘徽殿の女御のライバルをまた一人増やすことになるのだから不快に思っていた。

二月初め、源氏は大宮を見舞い、わけを話し、内大臣への取りなしを頼む。

その場に内大臣が呼ばれ、源氏がはじめて玉鬘が内大臣と夕顔の間に出来た実子だということを打ち明ける。

内大臣は探していた玉鬘に逢えることを喜ぶが、内心、源氏と玉鬘の関係にすぐ疑念を持つ。

二月十六日、裳着の当日、大宮をはじめ、秋好む中宮、六条院の女君たちから、それぞれ祝いの品々が届いたが、※末摘花の贈り物 は、例によって意表を突く変わったもので、源氏は辟易する。
いかにも律儀にきれいな包み紙で巻いた立派な衣箱が届くが肝心な中身は、落栗さながらの「青鈍の細長一襲」というものであった。

内大臣は腰結いの役をつとめながら、何とかして玉鬘の顔を見たいと思うけれど、源氏からも今日は何も知らない顔で、しきたり通りのことだけをしてくれと頼まれているので、それ以上の挙に出ない。

全ての式の支度がこれ以上ないほどに見事にされているので、内大臣は心から感謝しながらも、これまでずっと隠してきた源氏の気持を恨めしく思う。

それでも万事、この姫君のことは、源氏の考えに任せて、その意向に従おうと思う。

事情を知った求婚者たちは、それぞれ感慨深いものがある。

蛍兵部卿の宮は、もうこれで断る理由がないだろうと、ますます熱心に求婚する。
源氏は帝の所望があるからと体良く断る。

つとめて世間の話題にならないように気をつけていたものの、やはり話しは洩れ伝わっていき、あの近江の君の耳にも入った。

尚侍になりたくて、人の嫌がる汚い仕事まで引き受けて仕えてきたのに、自分をさしおいて、新しい姫君がその職を奪うのはあんまりだと、近江の君が恨み悲しむ。

それを例によって、兄弟の君達や、内大臣までか、からかいの種にして嘲弄するのだった。

源氏物語 巻五
瀬戸内寂聴訳 引用



〜玉鬘の心の動き〜

玉鬘は源氏の恋に困惑しながら、源氏の企みは知らないので、源氏が一線を越えず自制していることに心を許して、いつしか源氏を思慕するようになった。

源氏に心を惹かれない女はいないのである。

彼女は親のもとで源氏を婿として迎える結婚が可能であればと考えたが、それが源氏と内大臣との対抗的な関係から不可能であるとわかってからも、源氏を理想の恋人のように思うようになっていた。

琴を教えると言って訪ねる源氏と、琴を枕にして一緒に添い臥すとか、野分の翌朝、夕霧がのぞき見して仰天した二人の抱擁など、玉鬘が源氏への警戒心を解いたからだと言う以上に、源氏を思慕するようになっていたからだと理解してよい。

源氏が玉鬘を冷泉帝に尚侍として、出仕させようと考えるようになったのは、、彼女のそういう心の変化を察したからである。 

その年の十二月、源氏は冷泉帝の大原野行幸を玉鬘に見物させた。

帝の荘巌な美しさに目を奪われた玉鬘にとっては、供奉する父内大臣や蛍宮は全く見栄えがせず、色が黒くひげ面の髭黒大将には嫌悪しか覚えなかった。

ただ源氏の顔だけは帝と別物と見えなかった。

この時から 彼女は秋好中宮や弘徽殿女御に遠慮しながらも、出仕する気になった。

それは源氏に言わせれば、冷泉帝を見て宮仕えをしたいと思わない若い女はいないということであるが、

玉鬘の場合は源氏そっくりの冷泉帝に仕えることは、源氏への思慕の代償行為という意味があったと考えてよい。

これは玉鬘の第二の恋である。

しかし、この時も源氏は、実は尚侍として出仕させた後、密会の機会を持とうと企んでいた。

源氏物語の世界
日向一雅著 引用




☝︎篝火の記事で尚侍のことを
詳しく書いています
参考にどうぞ

※裳着の式 壱やブログ 行幸で 詳しく書かれています
下に🔗あります

※末摘花の贈り物  末摘花の奇妙な贈り物には
源氏へ宛た和歌もありました。
唐衣〜蓬生で詳しく書きました





拡大して見てくださいね〜

源氏物語と京都
六條院へ出かけよう 
監修 五島邦治 編集 風俗博物館 
より



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行幸はこちら
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前記事の野分は
こちら
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いつも長い記事をお読み下さり
ありがとうございます。

玉鬘十帖も残すところ あと二つ。
なんとか、壱やブログを追いかけて
書いてます(笑)

自己満ブログにお付き合いくださってる方々、
本当にありがとうございます。

ほんの少しでも、平安時代の垣間見を
楽しんでいただけたら嬉しいなぁ。



✿感謝(人´ω`*)感謝✿
ありがとう
ございます
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