ファンブログ❤ 紫式部に恋をして<十八>源氏物語 和歌 篝火(かがりび)の巻 | みそらの日日是好日 ‪‪ᵕ̈* ニチニチコレコウジツᵕ̈*

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2020年春...
1998年生まれの長男は
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2000年生まれの長女は
うどん県で女子大生。
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紫式部に恋をして



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二十七帖篝火



同じ年の初秋(源氏三十六歳)


篝火にたちそう恋の煙けぶりこそ

世には絶えせぬ炎なりけれ


行方なき空に消ちてよ篝火の

たよりにたぐふ煙とならば


近江の君の噂を、世間中が何かにつけて物笑いの種にしているのを源氏は耳にして、内大臣が不用意に近江の君を引き取り、人前にさらして落ち度をかばってもやらず、孤独な立場に追い込んでいるのを、内大臣の何でもけじめをつけたがる性格のせいだと非難して、近江の君に同情している。


玉鬘はそうした話しを聞き、近江の君と同じ境遇の自分が、源氏に引き取られたため、何不自由なく守られていることを改めて感謝する。

源氏も親らしからぬ不埒な恋などしかけてきたけれど、決して、思いにまかせて乱暴に玉鬘を自分のものにしようとはしない自制心の強さに玉鬘は感動し、徐々に源氏に心を開き、なじんでいく。


初秋の夕月夜、玉鬘を訪れた源氏は、琴を枕にして玉鬘と親しく寄り伏している。庭には篝火がたかれている。その煙にたとえて、源氏は切ない恋の思いを歌に託して訴える。


それでも、自分の恋は自制してそれ以上の深い関係にはならない。そこへ夕霧を訪ねてきた柏木の頭中将と弟の弁の少将がこちらへ訪ねてくる。彼等を西の対へ招き、琴や笛の合奏をする。御簾の中からそれを聞き、身近に実の兄弟たちを見る玉鬘の感慨は深い。

真実を知らない柏木は玉鬘への恋を意識して和琴に格別の想いをこめて弾いている。


ごく短い短編小説の体裁。

一向に進展しない玉鬘の結婚話や、危険をはらむ源氏の、これも動きの止まった恋の成り行きに、読者はじらされたりはらはらさせられる。

篝火の炎の中にぼうっと浮かび上がった琴を枕にしたふたりの添い寝姿は、絵巻物を見るようになまめかしく艶やかに読者の目の中に焼きついてくる。

源氏物語 巻五

瀬戸内寂聴 訳 引用





壱やブログより






ちょっと 裏話。
~内裏女房の出世物語~

実は あの好色女官の源典侍(三大滑稽人物の1人)って!!凄い人!!


源氏の養女、玉鬘。
彼女はやがて時の冷泉帝のもとに、朝廷の内侍司の長官である「尚侍ないしのかみ」として出仕することになる。
この尚侍に率いられる、総勢百人を超える女官たちのうち、上級に当たる者を「内裏女房」と呼ぶ。
いわば、女性国家公務員の幹部である。
自立して上を目指す女たちの憧れの職であった内裏女房。

『枕草子』「女は」の段には「女は典侍ないしのすけ。内侍ないし」とある。
「女が就く仕事なら、典侍か内侍ね」ということだ。
典侍とは、玉鬘が就いた尚侍ないしのかみのすぐ下の職、内侍司の次官である。また内侍とは、掌侍ないしのじょうともいい、典侍の下の三等官だ。

当時の行政法の一つである「後宮職員令ごくしきいんりょう」によれば、内侍司には尚侍が二人、典侍が四人、掌侍が四人と定められていた。

だか尚侍は多くの場合一人しかおらず、しかも『枕草子』や『源氏物語』の少し前の時期からは、純粋な女官というよりも天皇の后の一人という立場に傾きつつあって、叩き上げの女官がたどり着けるのは、典侍か掌侍となっていた。

朧月夜はこうした状況の中で落下傘的に后妃待遇の尚侍になったので、実はその下にいた源典侍こそが、実務女官のトップだったことになる。

そんな役職だから、清少納言も「自分にも手が届くかもしれない職」と胸を膨らませたのだ。
『枕草子』には別の段にも、「内侍に推薦してやろう」と言われたことを嬉しげに記す記事がある。

さて典侍と掌侍の下には命婦と呼ばれる中級の女官か多数いて、ここまでが憧れの内裏女房である。
平安人のこころで「源氏物語」を読む
山本淳子著 引用

※三大滑稽人物とは、

四百人以上の登場人物の中で笑われ者として描かれている三人の女性。末摘花 ・ 源典侍 ・近江の君



八月一日に撮ってあった我が家の桔梗の写真
これもなかなか綺麗に撮れてました( ̄∇ ̄*)ゞ
見っけ💜


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