ゆうやけ


むかし。


まだみそぱんが、この道をめざす前、


とある、精密機器の部品を作る工場に勤務してた。


空調設備が整った、快適な清潔な、工場。


夏涼しく、冬暖かく、


汗なんかかいたこともなかった。


家に帰れば、義母と小さい子供達と


家事が待っていた。


たまに、会社に出勤するふりをして、


一人で温泉で一日を過ごしていたものだ。


この道に決めてから、


そんなことは、まったくできなくなった。


時間がなくなった。


考えることもしなくなっていた。


ここいらで、


ちょっとしたくなった。


温泉。


行きたいな。