姉が新しい住まいを自分の新居だと認識するまでには、だいぶ時間がかかった。

幸い一週間ほどの休みを取って来ていた姉の長男が一緒にいたので、とても助かった。
 
姉の家から我が家までは歩いて2分。毎日往復し一緒に聖書を読んだり賛美歌を歌ったりした。姉はクリスチャンなので好んでそのことをした。そしてそれが姉の認知症の改善に役立っているのを感じた。
 
引っ越してきて1ヶ月間程は私が往復の送り迎えをした。
 
少し慣れてきたある日のこと、姉が先に進んでいき、私は何かの用事で少し遅れて歩いていた。ところが先に着いているはずの姉の姿が部屋の中にない。慌てて部屋の外に出て姉の名前を呼ぶ。(はーい)と二軒隣の部屋から返事が聞こえてきた。 大変だ、独身男性の部屋に間違って入り込んでしまったのだ。 急いで連れ出し(すみませんでした)声をかけるも返事はなし。その方は寝ていて気づかなかったようである。ハラハラドキドキ。
 
二度とそのようなことが起きないように早速姉の部屋の前に表札をつけた。 しかしそれでも通り過ぎてしまうことがあるので、表札に派手な飾りをつけて目立ちやすいようにした。
 
夕方薄暗くなってくるとその表札が見えない。
そこで玄関灯の電球を取り外し代わりにねじ込み式のコンセントを取り付けセンサーライトを設置した。姉が部屋に近づくと2軒手前からライトがつき姉の玄関ドアを照らすようにした。
それ以降姉は部屋を間違えなくなった。
 
動画編集ソフトで少し明るく見えるようにした。
実際はもっと暗い状況。階段を上って、右に曲がると各部屋の入口がある。
少し進むと明るくなるところは、もともと付いていたセンサーライト。
さらに進んで、サッチャンの部屋の2~3m手前に来ると、玄関に取り付けたセンサー
ライトが明るく点灯して、他の部屋に入っていくのを防いでくれた。