令和6年4月24日

俺の本棚~面白いッ書 第674回

Oさんから単行本3冊と文庫本1冊を借用。 堂場瞬一「守護者の傷」、馳星周「フェスタ」、長崎尚志「人狩り」と、くわがきあゆ「レモンと殺人鬼」(2023年文庫本)である。 長崎とくわがきは初めての作家、期待大である。

 

文庫本2冊を購入。 小杉健治「最愛」(書き下ろし)、上田健治「銀座四宝堂文房具店・Ⅲ」(書き下ろし)である。

 

PGAはマスターズが開催されて松山英樹と久常涼が出場。 久常が予選落ち、松山は89人中、60人のビリで予選通過。 ・・・松山は38位に低迷した。 翌週、日本人はゼロ。

LPGAには、畑岡奈佐、笹生優花、渋野日向子、古江彩佳、勝みなみ、西郷真央、西村優菜、稲見モネ、山下美夢有、岩井明愛の10人。 ・・・西郷だけが予選落ち。 勝9位(149千$)、畑岡13位(113千$)、山下17位(90千$)、岩井・笹生が30位タイ、稲見46位、渋野・古江が50位タイ、西村が67位だった。 

 

 

日本女子第7戦は熊本で。 道産子は小祝さくら、菊池絵里香、内田ことこ、宮澤美咲、吉本ここねの5人。  ・・・宮澤、吉本が予選落ち。 ・・・小祝15位(140万円)、菊池28位、内田47位だった。 21才の新星・竹田麗央が初優勝! 解説者の往年の賞金女王だった平瀬真由美の姪っ子である。 天晴れ! オフシーズンの合宿に小祝と一緒だったせいか、顔や雰囲気が小祝に良く似ている。 これで日本人の7連勝。

 

翌週の第8戦は静岡で。 道産子は、小祝さくら、菊池絵里香、内田ことこ、阿部未悠、宮澤美咲、吉本ここねの6人。 阿部と吉本が予選落ち。 ・・・竹田麗央が初優勝後、史上4人目の二週連続優勝を成し遂げた! 立派。 ゴルフクラブメーカーによると、彼女のクラブは女子プロで一番太いシャフトを選択し、誰よりも5~60ヤード先を叩き出しているらしい。 小祝6位(300万円)、菊池8位(240万円)、宮澤9位、内田36位だった。 これで日本人の8連勝、新星の初優勝が続いており、本当に強い、と思う。 

 

 

 

 

坂岡真「うぽっぽ同心① 十手綴り」(2005年文庫 新装版)

長尾勘兵衛・52才、30年続いた南町奉行所定廻りから今春、臨時廻りに転身した。 江戸中の自身番から自身番へ、てくてくとひたすら歩き廻るのが仕事である。 うぽっぽとは、のんき者、うっかり者という蔑称である。 綾乃が生まれて二年経った時、「済みませぬ、綾乃をよろしくお願い致します」と書き置きを遺して、綾乃を置いた儘、妻の静が失踪した。 理由の分からない勘兵衛は必死に探し回ったが、綾乃が22才になった今も消息が知れない。 今でも理由は誰にも判らなかった。 勘兵衛はほかの廻り同心のように目こぼし料は受取らない。 薄給の廻り同心には袖の下は黙認されているのだが、勘兵衛は決して受け取らない。 不浄役人で袖の下を拒む者は、お人好しか役立たずか、上司には疎んじられ、後輩には莫迦にされ、同僚には阿呆扱いされる。 役立たずの阿呆、南奉行所での勘兵衛の評判である。 しかし、実際に救われた者は勘兵衛の高潔さが身に染みている。 ・・・八丁堀の役宅の表店を親の代から貸しているのは、「金そう医」の井上仁徳である。 綾乃は今日も仁徳から請われて助手の仕事を熟している。 そこに、屋根から落ちた屋根葺き職人が運び込まれてきた。 南町奉行の新入りで、勘兵衛が教授指導中の堂々とした体格の定廻りの末吉鯉四郎も飛び込んできた。 脂の乗った五十男、「すっぽん」の異名を持つ、岡っ引き・銀次も一緒である。女房に銭湯をやらせているので金には困ってい無くて、勘兵衛の生きざまに惚れこんでいる。 職人は辰三・42才と名乗った。 年番方与力・小此木監物宅の折角張った銅瓦を、奉行に叱責されて剥がす事になったが、急な雨で思わず足を滑らせたという。 年番方与力の驕りが奉行からの怒りを買ったのであろう。 辰三の右腕に「いれぼくろ」が彫ってある。 おくみ命、とあり、恋女房だと恥じらって言う。 おくみは岡場所で身を売っていたが27才になって年期明けも近く、職人の半人前から貯めていた全財産でどうにか身請けが出来たらしい。

(このアトは次回にしよう、どうも意欲減退気味である)

 

(ここまで、約1,800字)

 

令和6年(2024)4月24日(水)