令和4年(2022年)5月16日 第511回
女子プロ第11戦、P・Oにもつれ込んで渡邊彩香が優勝。 あっ晴れ! 15mのバーディを決めたのは圧巻だった。 today-4と追い上げた今期初優勝した高橋彩華を退けたが、あの長いパットを決められちゃ苦笑するしか無いだろう。 見事な、同名アヤカ勝負だった。 道産子の二人は、小祝3位、菊池7位に沈んだ。 それにしても今期4勝・西郷真央とメジャー優勝・山下美夢有が予選落ちとは本当に女子層のレベルが高いと思う。 これで10勝目、これからは外国人の優勝を全部、阻んで欲しい。
男子プロ第4戦、today-2と追い上げた今平周吾が逆転優勝、あっ晴れ! 優勝スコアが4日間で-8の超難コースなのに、最終日、22才のアマがtoday-7を叩き出して2位に入った。 力ある若者が数人潜在しているからこれからの男子も人気が出てくるだろう。 30才・石川は26位に沈んだ。 これで日本人の4連勝。
PGAは、松山が最終日、驚きのtoday-10で、18位からジャンプアップして首位に2打差の3位(537千$)に喰い込んだ。 あっ晴れ! 3位でも約6,000万円である、ケタが違う。 LPGAは、畑岡が6位(93千$)、笹生12位(46千$)、古江17位(36千$)とマアマアだった。 ヨーロッパは、川村が23位(19千€)と低調だった。
深町秋生「ブラッデイ・ファミリー」(文庫本、書き下ろし)
・・・ブラッデイ~血塗られたor血なま臭いの意。
警視庁人事一課監察係、監察官・相馬美貴警視の部下である黒滝誠治警部補は「ドッグメーカー」の異名を放っていた。 監察の目的を完遂する為に、誰にでも懐柔・脅しで、手段を選ばずに首輪を付けて犬にした事からその名が付いた。 今日のターゲットは王子署の署長、市島瑞枝・58才である。 キャリアウーマンが出世を遂げて、今や女ボスとして240人の部下に君臨し、マスコミにも数回顔を出している。 彼女は警察上がりの政治家を目指す野心家であり、今は土地の名士と交流を深め、ベテラン国会議員とも裏からの選挙応援を通じて結構な繋がりを持っている。 夫は印刷会社を経営しており、元は警察官だったが家業を継いだ。 政治家の政治資金パーテイ券を大量購入し、王子署の子分たちに押し付け、更には、旦那の会社の社員も動員して票の取り纏めを熱心にやっていた。 警察署長の職分を完全に逸脱した違法行為であり、監察係が摘発したら一遍に解任である。 黒滝は、先ず王子署の幹部に近付き、高いパーテイ券を何枚も買わされたら、その下の面々にも押し付ける事実を掴んで揺すぶると、簡単に自白した幹部が続出したのである。 王子署に充満していた面従腹背の空気を署長は読み取れなかった、権力者の油断であった。 それを持ち出して、→並木愛純(あすみ)の遺書を出せ、と迫る。 →無い、と拒否する市島署長に、黒滝は上司の監察官・相馬警視のメールアドレスを打ち込み、→じゃ、融通の効かない上司にこの件をぶちまける、と送信ボタンに指を掛けると、→待って、あるから待って!と悲鳴を上げる。 フイットネスクラブの貸しロッカーに隠しているというので、助手席に乗せて向かう。
愛純の遺書には、→私は伊豆倉陽一部長刑事に性的暴行を受けました、何回も食事に誘われていてイヤイヤながらつき合った料理とバーで一服盛られたようです、意識が無くなって伊豆倉の部屋に連れ込まれ、翌朝、ベッドで気が付いた時には裸にされていて胸や膣に違和感を感じました、伊豆倉は、お前は性行為に同意した、寧ろ、愛純から迫って来た、と嘯きました。 同僚の正義感に強い人達に相談しましたが、しかし、誰からも辛辣な言葉を浴びせられ、それは強姦よりも更に辛く、信じていた組織に心底裏切られたのです。 恐らく父親の警察庁次長の権威を恐れての事だろうと絶望しました、と後々、証拠として取り上げてもらえるように詳しく強姦の状況の説明があった。
父親の権威で暗黙の裡に周囲が伊豆倉陽一を庇い、本人を処罰の対象にしようもなら、その同僚や上司が何人も左遷されて警察人生を棒に振っていた。 だから伊豆倉陽一は警視庁にとって早急に切除すべき癌なのである。 実はこれは、人事一課・吹越課長を飛び越えて警務部の白幡部長から、相馬・黒滝、二人に対する勅命だったのである。
(ここ迄、全414ページの内、僅か34ページまで。 PR帯には、犯罪者を超える悪徳警察官、その父は警察庁のno.2のキャリア、相馬警視と黒沢警部補の最強の監察コンビが、血塗られた絆を暴く、とある。 余りにもクソ行為の多い警察の内容に読み込む程にイヤ気が差してくるので、ここで中断する次第、お許しあれ) (ここ迄、1,900字超え)
令和4年5月16日