先週の日曜日は9歳になった女の子の Cooking Birthday Party となった。同級生で可愛い7人の女の子とキュートな男の子が一人、それにBirthday Girl のお母さんと小さな男の子のお父さんが参加した。この日は娘のいづみがお手伝いとして加わった。
お寿司大好きの子供達だが、魚が食べられない子が何人かいて、野菜と卵焼きの巻寿司を作った。大人の寿司クラスでは寿司を巻く準備を皆でする。材料の味付けをしたり、卵焼きを作ったり、みそ汁のだしを出したりと忙しい。
今回は 、すべての材料は事前に用意して寿司を巻く準備は整えていた。すべてが用意されているのも面白くないので、Birthday Girl のエラに代表して卵焼きを作ってもらった。
卵焼きは大人も子供もとても楽しんで作る作業である。角形の卵焼き器はアメリカにはなく、とても珍しがられる。くるくると重ねて焼き上げる技は魔法のようだと皆目を丸くする。じっと辛抱強く待って、最後にふんわり優しく出来上がった卵焼きに拍手が沸き上がる瞬間が面白い。卵焼き作りは寿司クラスの大きなアトラクションである。
箸使いに慣れないアメリカ人には難しい作業なのだが、意外なことにほとんどの人が上手に焼き上げる。卵焼きのコツは“小さい火にして、薄く延ばした卵が焦げずに焼けるのを辛抱強く待つこと、あせらないこと”“卵焼きを作りながら瞑想するといいよ”と冗談を言ったりすると、素直に従ってくれる。 中にはめちゃくちゃにする人もいるのだが、中身は誰にも見えないから最後の巻き上げで決めようと言うと皆で大笑いになる。楽しい時間である。
9歳というと、ちょっとおませな子と幼い感じの子と差がある年齢である。小学校3、4年生の頃の我が娘の記憶は薄れてしまった今では比べようがないけれど、私が想像したより、皆しっかりしている。寿司を巻くのもちょっと手を貸す程度で大人の不器用な人より上手である。大人も子供も巻き上がった自分の寿司には誰もが感嘆する。
子供たちも大人のクラスと同じく、太巻き、カリフォルニアロール、きゅうりの細巻きを作った。
最後は盛り付け。一切れ毎に包丁を丁寧に拭いて切られた色華やかな寿司の盛りつけの仕上げは、子供や大人をまたまた感激させる一瞬である。この日も浮き浮き顔の子供達は自分たちの見事な成果をお皿に載せて誇らしげにダイニングルームへ運んで行った。
後はダイニングルームで寿司パーテイが始まった。エラのお母さんがこの日はバースデイケーキの代わりに、にぎり寿司風一口ケーキを用意していて、さらに華やかさをました。
大人のBirthday Cooking Partyも時折するのだが、子供のパーテイは初めてのことで、始めは心配したが、大成功であった。楽しい一日だった。