私の料理の原点

 

一人暮らしを始めてもうすぐ7年になる。

 

今でこそ、スーパーで肉や野菜を買って切って、火を通して料理を作ることに抵抗もないが、今の家に引っ越すまではほぼ毎日コンビニ、Uberかインスタント食品だった。

(一瞬、過度なダイエットをきっかけに料理にハマった時期もあったが、体を壊してやめてしまった)

 

「料理はしない」と豪語していた私が、どうして自炊をする(できる)ようになったのか思い返してみたら、3つの心当たりがあった。

①料理をしやすいキッチン環境が整った(環境に引っ張られた)

一番効果があったのはこれだと思っている。

 

理想の住環境に引っ越したら、たまたま広くて明るいキッチンがついていた。

いわゆる「狭いワンルームのキッチン」をやっと抜け出した。コンロは二口だが収納スペースも調理台の広さも十分で、私は初めてまな板を調理台にしっかり置いて野菜を切ることができるようになった。

 

驚くべきことに、「キッチンスペースが使いやすい」というだけで料理自体の難易度が断然下がるのだ。(誇張抜きで、細くて危険な道を20分歩くか、あたたかい部屋で5分待つかくらい違うと思う)

 

これなら、たまには料理してみても良いかも…と思えたのがはじまり。

②新しいレシピよりも、知っている味の再現から始めた

そして、じゃあどんなものを作ってみようかという時に、学生の頃、実家で母がよく作ってくれて好きだったメニューから始めたことも大きかったと思う。母に直接レシピを教わりながら。

いきなり未知のレシピに挑まず、もう既に好きとわかっているものを、自分でも再現することができた!という成功体験から始めた方が、私にはよほど自信になったし楽しかった。

創造の喜びの前に、再現性の喜びよ。

 

こうすることで、自炊する人々を萎えさせる「自分で作った料理、そんなに美味しくない問題」もある程度防ぐことができる。

 

③「惰性ではなく、その時の気持ちに従って食べるものを決める」スタイルに変えた

社会人になってからの私は外食・インスタント食品ばかりで、多少出費は嵩むが美味しいものもたくさんあったし、それで特別困ることはなかった。

 

でもそんな生活を数年続けるうちに、今までは毎日でも食べられたインスタント食品に「気分じゃないな」「食べるの疲れるな」「もっと違うものが食べたいな」と感じることが次第に増えてきた。

 

最初のうちはそんな違和感は無視し続けていたが、ある時とうとう観念して家で鍋を作ったらめちゃくちゃおいしくてびっくりしたことがある。

ただ野菜と鶏肉を適当に煮込んでポン酢をかけただけなのに、それがその時まさに自分の身体が欲していたものだったのだ。

 

それから徐々に、「自分がその時食べたいと感じるものを食べ、食べたくないと感じるものはやめておこう」と思うようになった。

そうしたら結果的に自炊が増えたのだった。

 

外食もインスタント食品も特に意識して制限しているわけではないのだが、

案外私の身体は、外食にはないシンプルな味付けとか、フリーズドライされていない食材の味や歯応えを求めているのだろう。

 

  ​自炊をするようになってよかったこと

 

自分で料理をするようになってよかったことの一つが、食事に対してより深い満足を感じられるようになったことだ。

先ほども書いたように、自炊ができる=外食頼りにならなくても自分の欲求に忠実な食事を用意することができるので、一回一回の食事に対する満足感もより深いものになった。

 

それから最近気づいたのは、自炊するようになったことで外食・買い食とのメリハリがついて、日常と非日常の境ができたこと。

仕事が忙しかったり、旅行や冠婚葬祭などのイベントの余波で自炊できない日が続いても「これは一時的なものだから大丈夫」と思えるし、

自炊してもいいな、したいなと思えるようになったら「ああ、日常のペースに戻ってきたんだな」と、自分の気持ちの状態を知るバロメーターにもなっている。

 

別に料理が趣味って感じでも、毎日欠かさず自炊してます!ってわけでもないが、在宅勤務で日中も家にいることが多いので、そのとき食べたいものをちょこちょこっと作るのが日常になりつつあったりもして。

これからもこんな感じで、無理なく豊かに過ごしていけたらいいな、と思っている。

 

  最近、定番に加えてよかった食器

 

打って変わって、食器の話をする。

元々焼き物への憧れはあったのだが、ぼちぼち自炊をするようになってからその気持ちが再燃した。

やはり実際に使ってみないと、どんな食器が自分の食生活に合うのかはなかなかわからないものだ。

 

最近買って気に入っているのがこれ。

 

どんな料理にも合うデザインだし、思ったより薄くて扱いやすいのでフル回転している。

最初は無地のシンプルなものを選ぶことも多いと思うが、自分の経験から、一人暮らしの人にこそフチから全体に柄や模様がある食器を勧めたいと思った。

盛り付ける量が少なかったり、時には具なしパスタのような味気ないごはんでも、余白部分に柄が見えれば寂しくならない。

 

はじめのうちは好みの食器を探そうにも何の知識もなくて困ったので、少しうつわの基礎知識を調べてみた。