タイトル---謙虚に学べ。第1413号 24.11.08(木)


 先日も紹介しましたが、曽野綾子著『国家の徳』の一部をご紹介します。是非、お買い求めになって読んでください。

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●日本は誰からでも謙虚に学べばいい

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 -----私は、中国とは経済的な繋がりを持たない方が無事だと昔から言ってきた。よければ功を独り占めにし、悪ければすべての責任を相手になすりつけるという原則を持つ相手とは、親友にはなれない。

 しかし、日中友好は大賛成だ。中国の文学はいまだに思想統制の呪縛から抜け出していないだろうが、長い年月、中国は文化的にみごとな蓄積を持っている。日本は誰からでも謙虚に学べばいいのだ。『国家の徳』

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 今朝の学問館は、史記、運命を拓く、経世鎖言、知命と立命でした。明日は、史記、運命を拓く、中庸、五輪書、丁丑公論、王道の研究、宋名臣言行録です。

 史記によると、日本の戦国時代の下剋上時代とすると、それはそれは残忍な営みが展開されています。韓非子が毒殺される事件等々、猫をも殺す勇気のない私には到底理解できないことです。でも、これが国際社会の現実なのです。『史記』を読み、短歌が毎日二十首でてきます。


秦王は無理にも法を当てはめて

            韓非殺害策を採用 2193


タイトル---巧を拙に蔵し---。第1389号 24.10.15(火)


 巧を拙に蔵し、晦を用てして而も明にし、清を濁に寓し、屈を以て伸となす。真に世を渉るの一壺にして、身を蔵するの三屈あり。『菜根譚』116

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非凡な才能を内にかくして拙いようにふるまい、すぐれた知恵をくらましながらも、明察することを失わない。清節を守りながらも俗流に身をまかせ、身をかがめるのはやがて身を伸ばさんがためである。このような態度が、真に世間の海を渡る上での貴い浮き袋であり、わが身を安全に保つ隠し場所である。

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〔コメント〕 どんな人間も名誉を重んじて貰いたいものであります。その名誉を保持しようと思うなら、自分を本物以上に繕い、見え透いたホラを言わないことだと思います。

 私が知っている人で、電電の孫請けをしていた男がおりました。監督をしていた私は、その孫請けの収入がどのくらいかを仕事上・立場上分かっていました。その男の家に立ち寄った時のことです。

 俺は大事業をやるのだ、ゴルフ場を造ったりいろいろ計画しているのだ、とお話しました。私は黙って、そう、そう、頑張ってください、と言って帰ってきました。

 そこで、お前が出来るものか、と言おうものなら、その男はドスでづぶりとやるのです。大きな体格で柔道三段の腕前の男がドスでやるのです。気に食わなければ、刃物を使う、なんて卑怯でしょう。こういう人間はあちこちいるものです。その男は身体中刺青をしていたのでした。今はヨイヨイになって前後不覚の痴呆症になっているとの噂を耳にしました。

 そこで、今回ご紹介した『菜根譚』の訓戒は、身の安全を守るため大変役立つと思います。人に嫌われたくなかったら、人様には笑顔で挨拶しましょう。ムッときてもです。その方が健康と長生きに繋がるのです。

 悠ママは賢明第一号です。偏差値向上も大事、お金儲けも大事ですが、子どもが聡明になること、健康になることの方がより大事だと思います。学校教育では聡明という言語文化は消えているみたいです。

 このブログは昨日書いて印刷もしたのですが、公開されていなかったようですので、昨日の日付で書きました。

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才能は胸にしまいて拙きに 

    振る舞い我が身明察なれと 1703

タイトル----人生二度なし。第1358号 24.9.13(木)


 今朝の学問館は、幻の講話を拝読しました。素晴らしい内容の本です。是非お読みになられては如何でしょうか。


有難き人世に生まれ感謝して 

          問学深む生き方したし 誠玉

まともなる人とは不幸遭遇し 

          強き心が湧きあがるなり 翔王

世に何が善きかと人が我に問う 

          学の道より勝るものなし  1260 



タイトル---「帝王学」----。第1354号 24.9.09.(日)

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 そんなものは現代には関係ない、『貞観政要』そんな本は聞いたこともない、と人はいうかも知れない。だが見方を変えれば、現代に最も必要な「帝王学」かもしれない。というのは、昔は権力・権限が一人に集中していたから、その一人がこれを学べばよかった。だが、民主主義は権力を分散する。権力の分散は、権力の集中より安全であろうが、これは裏返しに見れば、数多くの小帝王を生じうるということである。それだけではない。複雑な現代社会は、あらゆる所に「生殺与奪」の権を握る公的ないしは私的な権力を持つ小帝王を生じうる。人事権、許認可権、それにまつわる賄賂や情実、それらが新聞記事などになると、私はときどき、「ウーム、こういう人の持つ権力は、行使しうる範囲が昔の帝王より狭いというだけで、その権力の強さは昔の帝王以上かも知れないな」と思わざるを得ない。だが同じことは、経営者にも言えるし管理職にもいえる。それらの権力は、時にはある一家族を地の果てに追放し、ある人間を自殺に追い込むほど協力である。(山本七平著『帝王学』) 

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 この本は「[貞観政要]の読み方」とサブタイトルがついています。『貞観政要』は20年前に購入し、何回か拝読してきました。

 みなさん、この書を繙くことをおすすめ致します。


 昨日は、宮城在住の文通している青年から六回目のお便りを拝受しました。その方は、人の倍、百倍、万倍、勉強しています、と書いています。

 教育界で地位が上がり、肩で風をきるようにして闊歩していた御仁と、独り黙々勉強をして明日に備える人間と、どちらが偉いでしょう。天は、どちらをよしというでしょう。

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 今朝の学問館で152回目となりました。今朝は青年師範と二人でした。拙著『礼節のすすめ』の小野寺理事長の所を読んでもらいました。

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君子とは日々の言行公明で 

       何時も反省疚しことなし   1212


タイトル---智・礼・義・仁の次第。第1351号 24.9.6(木)


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 寺田一清著『二宮尊徳一日一言』、9月6日をご紹介致します。

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 智・礼・義・仁の次第

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 夫れ仁義礼智を家に譬ふれば、仁は棟、義は梁なり。礼は柱なり。智は土台なり。(中略)家を作るには先づ土台を据え、柱を立て梁を組んで、棟を上げるが如く、講釈のみ為すには、仁義礼智と云うべし。之を行ふには、智礼義仁と次第して、先づ智を磨き礼を行ひ義を踏み仁に進むべし。(夜話二一八)

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【略解】 修身は仁義礼智に尽きるが、その順序次第としての智礼義仁にも尊徳翁の洞察眼が光っている。

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天道のはたらき全く神秘なり 

              知恵や技巧はあさましきかな 1209