「2丁目3番地探偵事務所」
第3話 「MONDAY/JK
BETTI-!」
「あ、ぃてて・・。」二日”痛”、である。
年をとってくると、二日酔いするほどは
飲めなくなるのだが、なぜだか次の日
どっかしら筋肉痛になってたりするのだ。
「ふぁ~ぁ・・うん?まだ10時じゃん。」
夜明けのdayブレイクとともに眠りにつく
わたしにしてみれば”まだ”なわけで・・。
「なんか食うか・・」
冷蔵庫なんぞ開けたところで・・
バゲットの端っぽに、牛乳、
チーズのかけらに、トマト1個。
「おっ!ラッキー!」
隅っこに魚肉ソーセージ発見。
ま、こんなもんだ。
ここは港町倉庫街2丁目3番地。
そ。私の住処兼事務所だ。
元は倉庫なので、広すぎるほどで
1Fを事務所に、2Fを住まいに。
各20畳のワンフロアだ。
兼用で十分なのだが、あの”ぶんさん”に
「男の仕事場に、生活臭は残すまじ。」と
いわれ、別にした。
アンバランスな飯をコーヒーで流し込み、
新聞を広げる。
これも、ぶんさんにいわれ、できるだけ
ローカル紙を読むことにした。
「きょうは、と・・。
トップは【豚舎が火事】か・・。
月曜日、ね。・・・ん?しまった!
月曜日ってえこたァ、やつが!」
ガンガンガン・・
「この階段を上る音・・きたぁ!」
「おはよぉぉー!
JKの星、ベッチーだ!」
「おはよ、じんさん!
ちょっと~、また二日酔い?
目が真っ赤じゃん、もう!」
「あのねえ。ご心配いただくのは
ありがたいんですけども、ね?
おいらは、う・さ・ぎ!
眼ぇ、赤くてなんぼ、なの!」
「あ、こりゃまた失礼!」
「植木等か、おまえはっ!」
この娘の名は「ベッチー」。
某有名女子高の2年生。
去年、ある事件をきっかけに
以来この事務所に入り浸っている。
なんやかんやいいながら、
身の回りのことや、捜査のヒントを
もらうこともあり、助かってたりする。
「このまえ、ぶんさんの”射説”読んで、
うちのママに聞いたの、ピンクレディー。」
「ほほう、そんで?」
「そしたらね!日頃モーツァルトが命って
言ってるあのママが、CDもってきて
【UFO】を踊ってくれたの!
そんで自分は”ミイ”のファンだったこと、
解散コンサートの日は雨で
後楽園球場でびしょぬれになったこと・・。
あんなに嬉しそうに話すママ、
生まれて初めて見た。」
「そりゃ、よかった、うん。」
「ぶんさんにあったら、よろしく。
あとT・P・Pのとこはもう少し、ね。」
「わかった。いっとくよ。
こんどはレオとヘップバーンらしい。」
「なにそれ?寮とヒップ・ワンて?」
ー「2丁目3番地探偵事務所」3-
